テトラオドン・ファハカは何度もファハカのみを飼育するマニアもいるくらいアクアリストを熱中させる魅力を持つ完全淡水飼育のフグです。
今回は、淡水フグのテトラオドン・ファハカについて解説していきます。
ファハカは大型のフグなので、お店で小さくてかわいい幼魚をうっかり購入して後から知らなかった!とならないように事前に飼育の注意点などを知ったうえでお迎えしましょう!
テトラオドン・ファハカとは?他の淡水フグとどう違う?
テトラオドン・ファハカはこんな淡水フグ!
テトラオドン・ファハカは、アフリカ大陸のナイル川や西部を流れるニジェール川、ガンビア川、セネガル川などに住むフグで、学名は「テトラオドン・リネアートゥス」です。自然界では60cmになる大型のフグで、水槽飼育だと45~50cmくらいになります。
淡水フグでも汽水飼育だと思ってる方がいらっしゃいますが、テトラオドン・ファハカは汽水飼育NGです。(汽水はざっくりいうと塩分を含む水のこと)
お店では自然界からやってきたワイルドタイプと水槽内で飼育されたブリードタイプの両方が販売されています。
テトラオドン・ファハカは、成長に伴い体の模様が変化し、幼魚の時は褐色の体に入る赤いスポットが特徴的で、成魚になるとワインレッドとレモンイエローの美しいストライプ模様になります。
サイズごとのファハカを見ていきましょう!
体長3~4cmのテトラオドン・ファハカの幼魚
うっすら赤い丸(スポット)が見えますね。それにしてもこの小さい子が50㎝まで成長するとは驚きですよね。
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体長12~15cmのテトラオドン・ファハカ
目が大きくクリクリしていてかわいいですよね!このころにはストライプ模様です。
大人のテトラオドン・ファハカ
成魚になるとストライプラインにワインレッドの赤みが入ります!大人になるにつれ尾ひれも大きくなります。上下に生える歯も立派ですね。
出典元:書籍「フグの飼い方」(株式会社エムピージェー)
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テトラオドン・ファハカと他の淡水フグの大きな違いはこの4点!
テトラオドン・ファハカは次の4点が他の淡水フグ*との大きな違いですね。
(*このサイトで紹介している12種の淡水フグと比較)
- 成長と共に模様が変わる
- 砂に潜る習性がある
- 非常に気が荒く、強靭な顎と歯をもつ
- ペットのように人にも良く慣れ、懐く(頭がいい)
ファハカより大きい淡水フグ、テトラオドン・ムブも同じ特徴になりますが、このサイトで紹介している12種のフグで比較するとこの4点が特徴的な部分になります。
違い1:成長と共に模様が変わる
前の章でお伝えしたようにテトラオドン・ファハカは成長と共に模様が変化していきます。
幼魚の時は褐色の体に入る赤いスポットが特徴的で、成魚になるとワインレッドとレモンイエローの美しいストライプ模様になります。
他の淡水フグも若干柄の出方が変化したりしますが、テトラオドン・ファハカほど大きくな変化しないので、他の淡水フグにはない楽しみですね!
違い2:砂に潜る習性がある
3cmくらいの幼魚の頃から砂に潜る習性を発揮します。
一説によると砂に潜ってストレス発散をしているとのこと。
あ、潜ってる丨ω・`)ジー
頭に乗った土が可愛いな。。
#テトラオドンファハカ pic.twitter.com/SLFd4O6xa3— Aじ( ⊙ਊ⊙)門下生 (@ei0701) June 26, 2018
↑砂じゃなくソイルでも潜るなんて可愛いですね!
可愛いねぇ!#テトラオドンファハカ#淡水フグ#ファハカ pic.twitter.com/9UPUU398Es
— ポコ(本人) (@tetraodon_POCO) July 28, 2017
↑チンアナゴかな?と言いたくなる可愛さ!
↓砂に潜る瞬間をとらえた貴重な動画も見つけたのでシェアしますね。超キュートです!
違い3:非常に気が荒く、強靭なあごと歯をもつ
淡水フグはもともと縄張り意識が強く気性が荒いのですが、その中でも大変凶暴と表現されるのがテトラオドン・ファハカです。
小さな幼魚の見た目の愛くるしさからは狂暴さが想像しにくいかもですが、幼魚でもメダカなどの生きた魚を食べ、大きくなれば上下の強靭な歯でザリガニもバリバリ食べます。
なので1つの水槽で1匹だけをじっくり飼育するのがセオリーです。
顎や歯が強いため、水槽内のヒーターやコード、水草を齧ります。
水槽のメンテナンスで水槽内に手を入れる場合もファハカに指や手を噛みつかれないように注意が必要です。ファハカは好奇心と縄張り意識が強いので飼い主の手も噛もみます。(10cmサイズでも噛まれると血がにじむくらい)
水槽内に仕切りをつくってヒーターやフィルターは別にしておくのが得策ですね。仕切りをつくらないのであれば、より一層感電や噛みつきに気を付けなければです。
この気性の荒さをお知らせすると飼育を断念したくなりそうですが、最後まで記事を読んでから決めてくださいね!繰り返しテトラオドン・ファハカだけを飼育しているマニアもいる魅力的なフグなので!
ちなみに、ファハカの歯は上下に2本ずつ生えており、名前につくテトラオドンは4本の歯という意味なんです。
違い4:ペットのように人にも良く慣れ、懐く(頭がいい)
他の淡水フグもお腹がすくと近寄ってきてエサくれダンス(左右に泳ぎながらアピールする)をしたりと人懐っこさを見せますが、テトラオドン・ファハカは飼い主とそれ以外の人を見分けると言われています。
飼い主が直接手渡しで餌をあげると食べるのに、知らない人があげると食べないなんて話もよく聞きます。
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テトラオドン・ファハカも膨らむの?
テトラオドン・ファハカも膨らみます!
ただ、ファハカの場合水槽内で膨らむことはあまりないようです。同じ大型の淡水フグの
SNSで膨らんだファハカを見つけたのでシェアしますね。
飼育している魚ではありませんが、レイクナセルへナイルパーチを釣りに行った時に釣れたテトラオドン ファハカです🐡#フグ特集 pic.twitter.com/wBTdFf5c8E
— CaProjeto (@CaProjeto) July 18, 2018
テトラオドン・ファハカの基本情報(寿命・サイズ・成長速度・水温・pH)
テトラオドン・ファハカの寿命はこちら!
テトラオドン・ファハカの寿命は5~10年です。
観賞魚として流通している淡水フグの中では長い方ですね。
テトラオドン・ファハカの最大サイズと販売サイズはこちら!
テトラオドン・ファハカの最大サイズ
既に何度かお伝えしましたが、テトラオドン・ファハカは水槽飼育では45~50cmくらいまで成長します。自然界では60㎝まで大きくなるようですね。
テトラオドン・ファハカの販売サイズ
テトラオドン・ファハカはお店や入荷時期によって異なるサイズの子が販売されています。
小さければ2~3㎝、少し大きければ10cm前後、もっと大きいときには19~20㎝と様々です。
テトラオドン・ファハカの成長速度は?
テトラオドン・ファハカの飼育を検討したときに、どれくらいの速さで成長していくのか成長スピードが気になりますよね。
個体によって差が出ると思いますが、インスタで飼育者さん(monkeybananapero)がサイズ測定を投稿されていたのでその記録をまとめてみました。
採寸年月 | ファハカのサイズ |
---|---|
2016年8月 | 4㎝ |
2016年9月 | 8㎝ |
2016年10月 | 12㎝ |
2016年11月 | 17㎝ |
2017年5月 | 23㎝ |
※2016年11月と2017年5月の間は記録なし、2017年5月以降の記録投稿はなしでした。
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自然界の花や木は、フィボナッチ数列(1, 1, 2, 3, 5, 8, 13, 21, 34・・)的に成長するので、テトラオドン ・ファハカもこれに近い成長ではないかと思います。
テトラオドン・ファハカが好む水温・pH・水質はこちら!
水温 | 20~28度 |
---|---|
pH | PH6.5〜7.5 |
水質 | 弱酸性~弱アルカリ性 |
熱帯魚全般がなりやすい病気の白点病を避けるために28度にヒーターを設定して飼育するのがおすすめです。病気については最後の章で解説します。
テトラオドン・ファハカは水質の悪化にすごく強い訳ではないので、週1回、1/3の水替えをかかさないようにしましょう!
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テトラオドン・ファハカを販売しているお店と価格
テトラオドン・ファハカの価格
テトラオドン・ファハカは、販売されているサイズによって金額が変わります。
記事執筆時のだいたいの目安を記載しておきますね。
2~3㎝ | 税込1,600円前後 |
---|---|
4~5cm | 税込2,000円前後 |
10cm前後 | 税込4,000円前後 |
テトラオドン・ファハカの入荷頻度と販売しているお店
テトラオドン・ファハカはかつて(2015-2018年頃)は熱帯魚専門店以外のホームセンターでも入荷情報が掲載されていましたが、2020年以降(コロナ以降)は入荷情報がグッと減っていて一部の専門店のみが取り扱っている状況です。
入荷情報の履歴を見ていくと、入荷時期は3月4月、9月10月が多いようですね。
なお、我が家がいつも生体や水草、アクアリウム用品を購入しているCharm(チャーム)さんは割とコンスタントに販売されています。(楽天市場店や独自のECショップなど複数ショップあり)
テトラオドン・ファハカをお店で選ぶポイント4点!
テトラオドンファハカをお店で実際に見て選ぶときには次の4点を最低限チェックしましょう。
- やせ細っていないか
- 歯が伸び切っていないか
- 病気になっていないか・体に傷などはないか
- 入荷後にトリートメント期間を経ているか
チェック1:やせ細っていないか
テトラオドンファハカに限った話ではないですが、熱帯魚たちは長時間の旅をしてお店にやってきます。長時間移動する時は、袋の中で排泄物が出ないように食事制限される事が多くお店にいる子たちはスリムな子が多いです。
そんな中でもストレスなど何かしらでやせ細っている子もいるので、かわいそうだからと連れて帰ると水槽を立ち上げたばかりの初心者の場合は、うまく飼育できないこともあるので注意しましょう。
とはいえ、我が家で飼育している淡水フグアベニーパファーのように拒食症にはならないようなので、心配しすぎなくても大丈夫なようです。
チェック2:歯が伸び切っていないか
前述しましたがフグには歯があり、テトラオドンファハカは成長と共に伸びます。
テトラオドンファハカの場合、小さいうちは問題ないと思いますが、念のためにお店にいる間に歯が伸びてしまっていないかチェックをしておきましょう。
どれくらいの歯だと伸びているかといえば、口の外に歯が出ている状態であれば通常より伸びていると思ってください。
歯が伸び切ってエサが上手に食べれないとやせ細ってしまうので、ニッパーなどで歯を着てあげる必要があります。歯切については「テトラオドン・ファハカに歯切りは必要?」の章で解説しいますね。
チェック3:病気になっていないか・体に傷がないか
これは、どの熱帯魚をお迎えするときも同じですが、お店にいる熱帯魚たちは海外から日本の観賞魚問屋を経てお店にやってきます。2度の輸送のストレスから免疫力が落ち、病気にかかりやすい状態です。また、輸送中は袋の中でスシ詰め状態になることもあり、仲間とすれて傷があることがあります。
なので、病気になっていないか、体に傷などがないかチェックして健康なテトラオドンファハカをお迎えしましょう。
テトラオドンファハカは、幼魚の間は寄生虫が原因で起こる白点病になりやすいようなので、購入前にチェックしておく必要があります。
白点病ってなに?と言う方は↓こちらをご覧ください。アベニーパファー用に書いていますが、見分け方などは基本的に変わりません。
チェック4:入荷後にトリートメント期間を取っているか
信頼のおけるお店では問屋から入荷した後に、すぐに販売せずに1~3週間はトリートメント期間を設けています。この期間にストレスだらけのフグたちを静養させて健康にします。
トリートメントは手間とコストがかかるため、行ってないお店もあるのでお店の人にトリートメント期間をどれくらい経た子達なのか、そもそもトリートメントをしているのか聞いてみましょう。
お店の人に直接聞きにくい場合、トリートメントしていることをうたっているお店を探すのがいいですね。トリートメントはお店にとっては売りなので、しっかりやっているところはサイトなどでアピールしていることが多いです。
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テトラオドン・ファハカの性格と混泳の相性
テトラオドン・ファハカの性格
好奇心旺盛で人懐っこいけど、かなり狂暴な性格です。
前述しましたが、大きくなればザリガニもバリバリ食べ、水槽内のヒーターやフィルターのコードも齧り、水槽メンテナンス時の飼い主の指にも噛みつきます。(個体によって差はあり)10cmのファハカでも噛みつかれると手に血がにじむほどだそうです。
テトラオドン・ファハカの混泳の可否
テトラオドン・ファハカは、同種も多種でも混泳NGです!
お店の水槽では2~3cmの子が同じ水槽に入っていますが、それはあくまでお店だからです。ザリガニまでバリバリ食べる強靭な顎と歯を持つこと、50㎝近くまで成長させることを考えれば、1個の水槽にテトラオドン・ファハカ1匹までの飼育です!
1匹をじっくり育てる楽しさを満喫しましょう!ファハカは頭がよくペット並に懐くので何度もファハカのみ飼育する方も多いくらい1匹でも魅力的な淡水フグです。
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テトラオドン・ファハカのオスメスの違いと産卵・繁殖
テトラオドン・ファハカのオスメスの違い
テトラオドン・ファハカの見た目上のオスメスの違いは不明のようです。
交尾をする際にオスがメスの上あごあたりに噛みつくスタイルをとるのでその時に初めて分かる状態です。
テトラオドン・ファハカの産卵・繁殖
テトラオドン・ファハカはブリード種が販売されているので、水槽内での繁殖が可能なタイプのフグです。
ただ、ブリードを目的に飼育していない場合1個の水槽に1匹の飼育が基本で、見た目からは雄雌の違いが分からないので素人には難しいと言えますね。
テトラオドン・ファハカは前述したように交尾をする際にオスがメスの上あごあたりに噛みつくスタイルを取ります。
インスタで見つけた投稿をシェアしますね。
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歯は使わずに唇で加える感じなのでしょうか?そうじゃないとメスは痛くて大変ですよね。
テトラオドン・ファハカに歯切りは必要?
テトラオドン・ファハカの場合、同じフグの仲間で歯切りが必要なミドリフグや南米淡水フグほどは歯切りをしなくてもよさそうです。
なぜなら、テトラオドン・ファハカは、バリバリと貝やザリガニも食べるので、飼育時に貝類なども与えていれば歯が伸びすぎるのを防げるからです。
とはいえ、餌が食べれない状況まで歯が伸びてしまったらニッパーなどでカットする必要があります。
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テトラオドン・ファハカの餌、餌付け方
テトラオドン・ファハカが好む餌はこれ!
テトラオドン・ファハカは、次のようなものを好んで食べます。
甲殻類 (生餌・冷凍) |
・生きエビ/冷凍エビ(シラサエビ) ・クリル(乾燥エビ・オキアミ) ・タニシやシジミなどの殻の付いた貝 ・ザリガニ |
---|---|
昆虫類 (生餌・冷凍) |
・イトメ ・赤虫/冷凍赤虫 ・ミルワーム/ジャイアントミルワー |
魚 (生餌・冷凍) |
・小赤(エサ用の金魚)、ヒメダカなどの活魚 ・冷凍キビナゴ |
人工飼料 (配合飼料) |
・ひかりクレスト カーニバル/ひかりクレストビックカーニバル ・ひかりクレストミニキャット/ひかりクレスト キャット ・テトラ モンスターペレット/テトラ モンスター ラージペレット |
飼育されている多くのテトラオドン・ファハカがクリル(乾燥エビ・オキアミ)を好んで食べているようです。
ただ、ファハカの飼育者さんの多くが、栄養バランスとコストを考えてできる限り人工飼料での飼育をお勧めされています。
多くの飼育者さん勧めているのがキョーリンんさんの「ひかりクレスト カーニバル」です。
ファハカの成長に合わせてミニタイプからビックタイプへと変更されています。
ミニが直径約3mm×長さ約1cm、ビックタイプが直径約5mm×長さ約2cmです。
15㎝くらいになってくると人工飼料のほかに、歯を削る目的で貝やザリガニはコンスタントに与えているようです。
個人的にザリガニってどこで買うの?とか思いましたが普通に生餌としてネットで売られてるんですね。
ちなみに、肉食系の淡水フグ全般に言えることなのですが、水槽内飼育でクリル系ばかりあげてると内臓疾患(肥満)の問題も出るんですよね。
ファハカもクリルのみだと栄養バランス的にはあまりよくなく、生餌のみだと水を汚し、消化も悪く、コストもかかるので健康管理の面からも栄養バランスのとれた人工飼料(配合飼料)に早めに慣れさせる努力をするのがベストと言えます。
とはいえ、生き物に100%はないのでお迎えした子の様子を見ながら試行錯誤していくしかありませんね。
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テトラオドン・ファハカの餌の量と餌付け方
テトラオドン・ファハカの餌の量
テトラオドン・ファハカへの餌やりは他の熱帯魚などと同じく1日2回です。
テトラオドン・ファハカの餌の餌付け方
餌の前にガラスをコンコンする、いつも同じピンセットであげる、同じ時間に与えるなどをしていくと、賢いファハカは餌のタイミングを覚えてくれます。お迎えしてすぐ教えていくといいですね。
テトラオドン・ファハカを人工飼料に慣れさせる工夫
テトラオドン・ファハカが、クリルばかり食べて人工飼料をなかなか食べてくれないときに、多くのファハカ飼育者さんが、人工飼料にクリルのエキスをかけて食べさせる。(少し強引に口に入れる)と言うことをされています。
エキスをかけるとは、クリルにお湯を少し入れてしばらくおき、クリルのエキスが出たお湯に人工飼料(ひかりクレストのキャットやカーニバル)を浸してから与える方法です。
生餌から人工飼料に切り替えるばあいは、1~2日くらいエサを与えずにお腹をすかせてから人工飼料を与えるなどをされています。
とにかく、生き物に100%はないので焦り過ぎず気長に付き合うしかないですね。これはファハカに限らず、他の淡水フグでも同じ状態です。我が家のアベニーパファー(世界最小の淡水フグ)も偏食が激しく、痩せこけても好きな餌しか食べない!と言うつわものもいます。
なお、お迎えする際に自然界のワイルド種よりも水槽飼育されたブリード種の方が人口飼料になじみが速いようなので、お迎えする際にブリード種から選ぶのもひとつの手ですね。
テトラオドン・ファハカが餌を食べないときには
テトラオドン・ファハカが餌を食べなくなる主な理由は次のようなものが考えられます。
- お迎え直後のストレス(環境の変化によるストレス)
- 水が合わない(水が汚れている)
- 何かしらの病気
- 餌に飽きた
導入時はなかなか食べないこともあるようで、焦らず気長に毎日同じ時間に同じようにあげることが大事ですね。
水替えをしたら食べるようになったという記述も多く見かけるので、餌を食べなくなった時には水質悪化を疑って水替えをしてみましょう。水槽立ち上げ時も水質が安定していないことが多いので、水槽立ち上げから最低でも2週間、可能なら1か月後くらいにお迎えできるといいですね。
ファハカに限らず、どんな熱帯魚も病気にかかると食欲が落ちます。何かしら病気になってないか観察してみましょう。
人間も同じものばかりを食べていると飽きるようにファハカも飽きることがあるようです。
病気の可能性がなければ、いつもと違う餌をあげてみましょう。
テトラオドン・ファハカお大きく元気に育てるための餌やりのポイント
テトラオドン・ファハカ飼育者さんがいうには、幼魚のころは餌を制限しない!栄養のある良質な餌をあげる!と言うことが元気に長生きさせるポイントとのことです。
大きくさせないために給餌を制限することが多いですが、それはある程度
育ってからです。6cmではまだまだ子供ですから、小さいうちにきちんと栄養を
取らせて強くさせておかないと長生きせず、短命に終わってしまいます。
(Yahoo!知恵袋より引用)
ファハカの幼魚には冷凍赤虫を与えることが多いですが、赤虫もビタミン添加されたものと何もされてないものがあります。
人間にもビタミンミネラルが重要なようにお魚にも重要です。高いからと言ってケチらずに、ビタミン入りを与えた方が病気などにかかりにくく元気でいてくれます。
冷凍赤虫の違いについて詳しくまとめた記事もあるので参考にしてみてください。
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テトラオドン・ファハカの飼育に必要なものはこれ!
テトラオドン・ファハカの飼育に最低限必要なもの
テトラオドン・ファハカ飼育に必要な最低限のアイテムは次の通りです。どの淡水フグを飼育するのも必要なアイテムは同じです。
- 水槽
- ろ過フィルター
- 水槽用ヒーター
- 底砂
- 水質調整剤(カルキ抜き)
- バクテリア(ろ過バクテリアの元)
- 栄養剤(添加用のミネラル)
- 照明
- エアレーション一式(エアストーン・チューブ・エアーを出す機器)
- バケツ
- 掃除用品(底砂クリーナーやスポイトなど)
- OAタップ
- 餌
エアレーションは空気のぶくぶくがです。ろ過バクテリアを増やすには必要なので、水質を汚しやすいフグの飼育水槽には必須だと思った方がいいです。
上記以外のものは必要に応じて買い足していきます。ファハカに生餌をあげる場合、生餌を飼育しておく用の水槽などが必要ですね。
テトラオドン・ファハカの飼育に必要な水槽サイズ
テトラオドン・ファハカの場合、成長に合わせて水槽サイズを変えていきます。(水槽サイズが変われば必然的にフィルターやヒーターも変える必要あり)
水槽飼育の場合、最大50cmまで成長し、このサイズだと90cmまたは120㎝水槽での飼育が必要です。90㎝か120㎝かは飼育者でも意見が割れています。
成長サイズは個体によって40㎝や30㎝で止まる個体もいるようです。
ファハカ飼育者さんの意見をまとめると次のような水槽サイズの変更パターンになります。
ファハカのサイズ | 水槽サイズ |
---|---|
10cm未満 | 30〜45cm水槽 |
10〜20cm未満 | 60cm水槽か90㎝水槽 |
20cm以上 | 90cm水槽か120cm水槽 ※25cmまで60㎝水槽で様子を見ることもあり ※終生飼育する水槽サイズは90と120に意見が分かれる |
ファハカ飼育者さんの意見をみてみると「飼育し始めて3~4年くらいは60㎝水槽があれば十分」とか「25㎝にもいかない場合はそのまま60㎝水槽で飼育できる」とあるので、飼育スタート時から60㎝水槽でもよいのでは?と個人的には思います。
小型水槽は初心者向きに感じる方が多いようですが、水質管理や温度管理、水替えが難しくどちらかと言えば玄人向きです。
アクアリウム初心者は60㎝水槽の方が設備さえ用意すれば特に気をもまずに飼育ができます。
我が家にも25cmキューブと60cm水槽がありますが、60cmの方が管理は楽です。
水槽サイズについてはこちらの記事にまとめているので参考にしてみてください。
テトラオドン・ファハカをお迎えするまでの流れ
これから始めて水槽を準備してテトラオドン・ファハカをお迎えするのであれば、水槽と同じ日にファハカを購入してはいけません。
先に「水槽の立ち上げ」と呼ばれる水槽内の飼育水を魚たちが住める安定した状況にしてからテトラオドン・ファハカを迎える必要があります。水槽を立ち上げて最低でも1~2週間後にファハカをお迎えします。できれば1か月後くらいの方が飼育初期のトラブルが減ります。
アベニーパファー用の記事になりますが、基本的にお迎えまでの流れは同じなので水槽の立ち上げがよく分からない方は↓こちらを参考にしてみてくださいね。
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テトラオドン・ファハカがかかりやすい病気はこれ!
テトラオドン・ファハカに限らず、基本的にどんな熱帯魚も水槽内で同じような病気にかかります。
「水カビ病」「エロモナス病」「カラムナリス病」「白点病」にかかる可能性があると思っておきましょう。
テトラオドン・ファハカの幼魚は「白点病」になりやすいという情報を多く見るので注意が必要です。
熱帯魚がかかりやすい病気の詳細はこちら↓をご覧ください。アベニーパファー用の記事になっていますが、病気の原因や対処などはほぼ同じなので参考にしてみてください。
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テトラオドン・ファハカはこんな人にお勧め!
テトラオドン・ファハカは1匹を大切に育てる楽しさを満喫したい方におすすめの淡水フグですね。
餌やり、水替えなど基本的なことをしていれば育つので初心者でも飼えるフグではあります。
ただ、ファハカは水槽内のコードを齧ったり、人間の指にもかじりつこうとするので、感電やけがの危険性を考えると、性格的には落ち着きがある、めんどくさいこともコツコツできるタイプの方に向いているように思います。
とはいえ、「好き」と言う気持ちは、普段の自分の性格さえも変えるものなので、テトラオドン・ファハカの魅力に魅了されたらぜひとも飼育してみてください!
初めての飼育にはちょっと。。と思った方は、ぜひ他の淡水フグ飼育を経てからチャレンジしてみましょう!
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終わりに
さて、テトラオドン・ファハカの魅力や飼育方法は記事を読む前より理解が深まったでしょうか。
混泳ができないこと、普段のメンテナンスで気を付けないと危険な事あるなどがありますが、頭がよく人懐っこいため繰り返し飼うファンが多いのがテトラオドン・ファハカです。
それでは、素敵なフグライフを!
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