アベニーパファーを飼うならいつかは繁殖させてチビニーの可愛い姿も見てみたい!と夢見ますよね。そのためにはオスとメスがそろわないと始まりません。
と、いうことで今回はアベニーパファーのオス・メスの見分け方について紹介します。
できる限り正確な情報をお伝えしたいので、オーナー歴10年以上のアクアショップ店長さんに教えてもらった、プロ直伝のオス・メス識別法を紹介します。
最初はみんなメスの姿

アベニーパファーたちは幼少期をメスの姿で過ごします。そして、あるとき「オススイッチ」が入った一部のアベニーがオスの容姿に変わっていきます。
お店で売られているアベニーパファ―の多くは子どもなので、飼育スタート時点ではオス・メスが分からないことが多々あります。
オスの判別方法
オスに現れる3つの特徴
オスには3つの特徴があり成長ともに増えていきます。
STEP1:目とエラの間に縦のライン(シワ・線)
・目の横に縦の線があればこの時点でオス
・早ければ孵化後7か月から出る(我が家の稚魚の催)
STEP2:口の下からお腹の中央にかけて浮き出る一本のライン(婚姻線)
・最初はうっすらとした線で次第に濃くなる
・繁殖期の求愛中かオスの威嚇中に最も濃く現れる
STEP3:エラの後ろから尾まで伸びる黒いライン
・体調が3cm近くなるときれいにつながる
・色の濃淡には個体差がある

画像を使ってオスの3つの特徴を解説
先ほどお伝えした通り、アベニーパファーのオスには成長に合わせて3つの特徴が現れます。STEP1が現れた時点でオス確定です。
STEP1:目の横のライン(シワ)はこんな感じ!

オスの証として最初に現れるのが目の横の縦線です。画像では白い線に見えまずが、実際にはキラキラしたしたメタリックなラインです。
オスの証であるラインは、1本だけの子もいれば下の画像のアベニーのように何本もある子がいます。

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STEP2:婚姻線はこんな感じ!
(↑婚姻線が出始めたころのオスなので色が薄く細い)
オスとして成熟し、繁殖できるころに出てくるのが婚姻線。あごの下からおなかに1本の線が出てきます。画像の子はまだまだ線が薄いですがもっとクッキリした線が出るようになります。
オスの婚姻線は色が濃くなったり薄くなったりします。メスにアプローチする繁殖行動中にくっきりあらわれ、普段はうっすらと線が見えるくらいになります。
(↑繁殖期に入り濃く太くなった婚姻線)
我が家でも2020年3月からついに恋の季節が始まり色の濃い婚姻線がでているアベニーが現れました。
横から見たアベニーはオッサンにしか見えず、笑ってしまいます。
なお、オスに婚姻線が出るまでの期間は個体差があります。
この記事を最初に書いた2020年2月の段階では、我が家の1期生(2019年8月お迎え組)のオスにはまだ出ておらず、我が家の3期生(2019年11月お迎え組)には婚姻線が出始めるという感じでした。
ちなみに体が大きければ早く出るのかといえばそうでもなく、我が家の体の大きなオスより先に割と体の小さなオスに婚姻線が出ました。
アベニーパファーの繁殖を楽しみにしていると、オスの婚姻線がなかなか出なくてハラハラしますが、遅い子は1年以上たたないと婚姻線が出ないそうです。飼い主さんは、焦らずゆっくり見守る心持が必要ですね。
オスの婚姻線は繁殖モードになった時に濃くなり繁殖モードが落ち着くと薄くなります。
我が家の場合、だいたい14時から16時くらいが繁殖タイムのようで婚姻線の色が濃く出たオス同士が、メスをめぐって死闘を繰り返しています。
STEP3:エラの後ろから尾まで伸びる黒いライン
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体長3㎝になったアベニーオス |
エラの後ろから尾にかけて横に伸びるラインは、体調が3cm近くなるときれいにつながっていきます。最初は斑点模様で次第にとぎれとぎれのラインになり、最終的に1本のラインになっていきます。ただ、このラインの繋がり具合や色の濃淡には個体差があります。
しっぽのラインはオス識別の必須条件ではない

ネット上にはアベニーのオスの識別方法として、上の画像のアベニーの様に「しっぽのラインが黒くて線状」というような説明を見かけますが、プロ曰くこれは関係ないとのことです。
目の横に線があればオスだと思ってOKです。我が家には次の画像の様に目の横にラインはあれど、しっぽのラインが無い子やラインではなくドット模様の子がいます。
(↑まだ若くてしっぽのラインが斑点状態のオス)
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メスの判別方法を画像で解説
オスの特長がないのがメス

さて、最初はみんなメスの姿をしているのでメスのほうが識別が難しいといえますね。同じ水槽内のアベニーたちに目の横の線が出始めてからしばらくしても目の横にラインが無い子がメスです。

メスはふっくらしているなどの解説も見受けますが、オスでもふっくらしている子はふっくらしているので、目の横の線の有無を判別の基準にしてみてください。
産卵前のメス
ただ、メスが卵を産める時期になるとオスとは明らかに違う丸みをもった子が増えてきます。ぽんぽこりんで可愛いです。



終わりに
今回紹介したオスメス識別方法が、一番シンプルなものだと思います。
私も最初の頃はネット上の情報を見てオスメスを判断していたのですが、どうもネットに書かれた判別補法がしっくりこなかったので、お店に出向いて教えてもらいました。
こちらで紹介した記事で、スッキリ納得!という方が一人でもいらっしゃったらとてもうれしいです。
なお、我が家の60cm水槽には現在17匹のアベニーたちが暮らしています。今度オスとメスのどちらが多いかカウントしてみようと思います。
では、素敵なコフグライフを!
