アベニーパファーをメインで飼育しようと思ったとき、一緒に飼える子がいるのか混泳情報も気になりますよね。
「アベニーパファーは他のお魚やエビと一緒に飼える?」「アベニーの食べ残しやコケ対策に他の魚を入れても大丈夫?」などあれこれ悩んでいるあなたのために、アベニーパファーの混泳についてお伝えします。
アベニーパファーは混泳できる?
「できなくはない」というのが一番正確な回答になります。
「できるか、できないか」をはっきり言いきって欲しかった方には、がっかりな回答かもしれませんね。ですが、こう言うしかないのが現実なのです。
なぜなら、アベニーパファーは個体によって性格が大きく違い、他のお魚を攻撃する子、エビをおいしく食べちゃう子など様々だからです。
また、子どもの頃はおとなしくても大人になるにつれて攻撃的になる子もいます。アベニーパファーが「肉食のフグ」である以上、絶対に大丈夫とは言えないのです。
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注意点を理解して混泳させよう
アベニーの混泳情報はネット上にいろいろありますが、最終的には飼い主の自己責任で混泳は可能となります。
だた、混泳させた際にかなり高い確率で攻撃されたり、食べられたりする種類は存在します。混泳させてから慌てないよう事前に注意点を把握しておきましょう。
アベニーパファーと混泳させるならここに注意!
アベニーパファーを自己責任で混泳させる場合、次の4点に注意しましょう。
- アベニーパファーが餌として認識しないか
- 尾びれがヒラヒラしていないか
- アベニーパファーのことを餌として食べないか
- 水槽内が混泳に適した環境か
では、今あげた4点についてひとつひとつ詳しく解説していきましょう。
注意1:アベニーパファーが餌として認識しないか
アベニーパファーは甲殻類が大好物。
ミナミヌマエビなどのシュリンプ(エビ)やスネール(貝類)は、アベニーパファーにとっておいしい餌になります。
観賞用としてシュリンプ(エビ)やスネール(貝類)を飼いたいと思っているなら、アベニーとの混泳はできません。アベニーたちとは別の水槽で鑑賞用として飼育しましょう。
ただ、アベニーパファーたちに食べられても仕方がないと覚悟するなら、シュリンプやスネールも混泳は可能です。ちなみに、シュリンプやスネールはコケ取りやお掃除要因としても活躍し、アベニーたちの非常食にもなります。
我が家の場合、初めはエビが食べられることなく一緒に暮らしていました。ですが、4か月目から一変!エビを食べ始めてしまったのです。エビが小さなエビをむさぼるその姿は「進撃の巨人」のごとし!
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注意2:尾びれがヒラヒラしていないか
アベニーパファーはかじり癖があり、他の魚の尾びれをかじることがあります。
なので、ベタやグッピーのような美しい尾びれを持つ観賞魚は、アベニーとの混泳はできません。
よくテトラ(カージナルテトラやネオンテトラ)との混泳を見かけますが、テトラの場合、混泳成功者と混泳失敗者の両方が存在すします。
テトラの場合、尾びれをかじられるだけでなく、体を噛みちぎられる事例も存在します。
アベニーパファーは、餌を食べに1か所に集まったとき特に攻撃的になります。アベニーと同じ餌場にやってくる体が小さい子は混泳に向きません。
注意3:アベニーパファーのことを餌として食べないか
フグの魅力にとりつかれたら、複数の淡水フグを一緒に飼育したいと思うことでしょう。
ですが、別種のフグ同士の混泳は要注意です。体が小さな淡水フグでも、自分より体の大きな魚を食べる子がいます。
フグに限らず肉食で小さな魚を食べてしまう魚はアベニーパファーと一緒にできません。「温厚な性格で混泳可能」とされる種類から選びましょう。
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注意4:水槽内が混泳に適した環境か
混泳するなら水槽サイズと水槽内の環境(隠れ家や水質)にも注意が必要です。
アベニーとの混泳は100%攻撃されないと言い切れないので、同居人たちの隠れ家を十分に用意してあげましょう。水草や小さな土管や岩陰などレイアウトの工夫が必要です。
水槽サイズは、ただ狭いとたくさん飼えないという理由だけではありません。水槽内の住人が多くなればなるほど排せつ物が増え、水質の変化が起こりやすくなります。
アベニーやお魚たちにとっての水は人間にとっての空気。空気が汚いと私たちも健康ではいられないように、アベニーたちも水が汚いと健康ではいられません。しっかり、水質管理できる環境で混泳させてあげましょう。
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アベニーパファーと混泳可能なコケ取り・お掃除生体
アベニーを飼育し始めると水槽内のコケやアベニーの食べ残しに頭を悩ませる日がやってきます。まずは、アベニパファーと混泳しやすい「コケ取り生体」「お掃除生体」のうち、アベニーとの対格差が少ない種類を厳選して紹介していきます。
なお、すべてのコケを食べる生体はいないので、お家の水槽に発生するコケの種類からコケとり要因を選ぶことをお勧めします。
オトシンクルス【コケ取り要因】
オトシンクルスは、コケ取り生体として人気が高い小型ナマズの仲間です。成長しても5cm前後なので、小さなアベニーとも対格差も少なくおすすめです。
オトシンクルスはコケの中でも「茶ゴケ(珪藻)」「斑点状藻」を食べる種類です。吸盤のような口でガラス面や石、水草表面のコケをなめ取るように食べてくれます。
シュっとした細身のボディに口元から尾びれまで伸びる黒いラインがとでもスタイリッシュでかっこよく、吸盤に張り付く姿も愛くるしい個人的におすすめなコケ取り生体です。
なお、オトシンクルスは夜行性なのでアベニーたちが眠りにつくころ活動し始めます。温和で非常に臆病なので日中は物陰に隠れてなかなか姿を現しません。
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ちなみに、コケがない水槽では食べるものがなく餓死してしまいます。オトシンクルスのお腹がぺったんこな日が続いたら、コリドラスやプレコ用のタブレットなどの人口餌も一緒に与える必要があります。
オトシンネグロ(オトシンネグロス)【コケ取り要因】
オトシンネグロは、オトシンクルスと並んでコケとり生体として人気が高い小型ナマズの仲間です。
※オトシンネグロもアベニーと混泳可能とされますが、我が家で1年混泳させてみてトラブルが発生したためおすすめはあまりできなくなりました。詳細はこちらの記事をご覧ください。
オトシンネグロも「茶ゴケ(珪藻)」「斑点状藻」を食べる種類です。吸盤のような口でガラス面や石、水草表面のコケをなめ取るように食べてくれます。
オトシンネグロのボディは茶色でちょっと地味ですが、通常のオトシンクルスより値段は2倍以上します。ですが、オトシンネグロのほうが飼育が簡単で長期維持しやすいことから通常のオトシンより好む人が多くいます。
コリドラス・ピグミー(ピグマエウス)【お掃除要因】
コリドラス・ピグミーは「コリドラス」と呼ばれるグループに属する熱帯魚です。成長しても3cm前後でコリドラスの中でもミニコリ系(チビコリ系)と呼ばれています。
本来、おっとり型のコリドラスはアベニーパファーに尾びれをかじられたり激しく攻撃されて混泳NGなのですが、コリドラス・ピグーは遊泳力が高く、素早く動くのでアベニーとの混泳も可能です。
水槽の底砂にあるアベニーたちの食べ残した餌を綺麗に食べてくれます。
コリドラス・ピグミーのボディは、口元から尾ビレにかけて伸びる黒い筋を境に、上側はうっすらと黒く、下側は白くなっています。丸くて小さなクリクリしたお目めと短い髭も愛くるしくずっと見ていたくなります。
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コリドラス・ピグミーは5匹くらいで群れて泳ぎ回る姿を見せてくれ、とてもかわいいです。超小型種なので小型水槽でも複数匹を飼うことができます。
ただ、少し神経質で水槽の奥に隠れてしまいやすい面があります。
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アベニーパファーと混泳しやすい観賞魚
バンブルビー・ゴビー(バンブルビー・フィッシュ)
バンブルビー・ゴビーは、黄色と黒のストライプがとてもかわいい淡水で飼育できるハゼの仲間です。成長しても3cm前後の小さな住人です。
アベニーパファーとの混泳が割とうまくいく魚とされます。
ただ、アベニーの中に水槽の底(地面)で過ごすのが好きな子がいると、同じ底で生活するバンブルビーが気に入らなくて攻撃する子がいるのも事実。
我が家のアベニー3期生(2019年12月お迎え組)の中に底に居るのが好きな子がいて、ちょいちょいバンブルビーを威嚇しています。
バンブルビー・ゴビ―は、水槽の側面に張り付いたり、あくびをしたりとかなり愛くるしい姿を見せてくれますよ。
我が家では難しいと言われている淡水でのバンブルビーの稚魚の飼育(現在1.5cm)に成功しました!
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終わりに 生き物に100%は存在しない
基本的にフグは肉食なので単独飼育が必要です。そのフグの中でアベニーパファーはまだ温厚な方というだけだということを忘れてはいけません。
どんなに他の人が大丈夫といっても、お迎えしたアベニーの性格次第で状況が異なるので100%大丈夫は存在しない覚悟を持って混泳させる必要があります。
混泳させる場合は、泳ぎが速くてすばしっこく、ヒレの短い種類の熱帯魚にしましょう!
ちなみに、我が家の混泳状況を紹介している記事もあるので、ぜひ参考にしてみてください。
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