初めての冷凍赤虫ってどうやってアベニーたちにあげればいいのか分からないですよね。みんなどんな道具を使ってるの?1日に何回どれくらいの量をあげるの?どこの冷凍赤虫をあげてる?などいろいろ気になりますよね。できることなら人にねほりはほり聞きたいくらい。
さて、今回は我が家の冷凍赤虫のあげ方を大公開したいと思います。ひとつの方法として参考にしていただければと思います。
我が家のエサやりスタイルはエサ皿&スポイト
我が家では水槽内のエサ皿にスポイトで赤虫を置くスタイルをとっています。水質悪化を防ぐために1食べ残しはスポイトで吸い取って処分します。
我が家は60cm水槽にアベニーが19匹とタンクメイトが30匹近くいるので20分~1時間くらいの長めのスパンでエサを置いています。小さな水槽で数匹のアベニーであれば5~10分くらいで引きあげて大丈夫だと思います。とはいってもケースバイケースなので観察が大切ですね。
ちなみに、エサやりスタイルという言葉は、どんな方法で冷凍赤虫を与えているかを分類するために私が勝手に使っている言葉でなので、特に決まったアクアリウム用語ではありません。
冷凍赤虫の餌やりスタイルは概ね次の4つに分類されます。
- エサ皿に置くスタイル
- ピンセットで1本1本与えるスタイル
- 水面に赤虫をまき散らすスタイル
- フィーダーカップやフィーダーボックスに入れるスタイル
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アベニーパファーの性格や飼い主が使える時間によってどのスタイルにするかが変わります。これについては詳しく解説した記事を書く予定です。お楽しみに!
さて、我が家でもいろいろと試行錯誤したうえで今のエサ皿&スポイトに落ち着いたわけなのですが、なぜエサ皿に置くスタイルにしたのか理由もお伝えしておきますね。
1番の理由は、アベニー同士のパワーバランスやタンクメイトの種類によって餌場に来るタイミングが違うので、エサ皿にしばらく置くことでこの問題に対応できるからです。
そして、我が家は飼育数が多いのでピンセットを使って1本1本あげるのは時間的に無理があり、赤虫を食べない子には他の餌をあげるので赤虫だけに時間が取れなかったからです。
赤虫をお皿に落とすとまず最初に元気な赤虫派アベニーがバビューンとやってきます。次にちょっとおっとりな赤虫派アベニーとタンクメイトのバンブルビーゴビーやコリドラスピグミーが赤虫をマムマムと食べだします。最後にエサ皿の下に散らばった赤虫をミナミヌマエビたちがツマツマします。
ちなみに、このエサ皿&スポイトスタイルにするまでピンセットであげようとトライしたり、フィーダーカップを使ってみたりといろいろ試しました。
私の場合、柄の長いアクアリウム用のピンセットで上手に赤虫をつかんでいられずに水中に赤虫をまき散らしてしまったり、三角錐を逆さにした形の白いフィーダーカップに赤虫を入れたらアベニーが怖がってまったく近寄らなかったりと今思い出すとクッスっと笑える思い出です。
エサ皿に置くのが一番楽ちんで、か弱いアベニーやタンクメイトたちもいきわたるので現在もこのスタイルを継続しています。
では、今度は我が家で冷凍赤虫のエサやりアイテムを紹介していきます。
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冷凍赤虫用のエサやりアイテムはこちら
赤虫用のエサやりアイテムはこの6つ!
スポイト | 茶こし | ミニカップ |
プラコップ | 不織布お茶パック | エサ皿 |
スポイトは【GEX】お掃除ラクラククリーナースポイトロング
おすすめ度5.0
スポイトはGEXさんの「お掃除ラクラククリーナースポイトロング」を使用しています。
細めのスポイトで赤虫を与えている方も多いようですが、冷凍赤虫の油分でスポイトの内側が汚れるので、ブラシで中を掃除できるこのスポイトを愛用しています。
エサやり以外にも底砂のゴミやエビの脱皮後のお掃除にも使えてとっても便利です。
エサ皿は【Senzeal】吸盤付きガラス皿
おすすめ度5.0
はじめのころは、透明なエサ皿を底砂の上に置いていたのですがすぐに苔が生えてしまったので、この吸盤タイプにしました。
吸盤部分がネジ式になっているので、汚れた時に分解して洗えるのが最高です!しかも見た目もおしゃれ!
ただ、Amazonでしか売っておらず、完売していることがほとんどなのが残念。
もしも欲しい場合には入荷したら即購入がおすすめです。サイズの異なる2個セットです。
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【Senzeal】 2pcs 水槽用 餌入れ |
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その他は100円ショップで購入
ミニカップは100円ショップのダイソーで売っているこちらのフタ付クリアカップを使っています。パッケージはこんな感じ。
エサやりの際にはカップのフタは使わないのですが、茶こしがちょうど入るサイズなので重宝しています。
茶こしは100円領事館で購入。私のラッキーカラーが赤なので柄が赤いものをチョイスしています。
プラコップ(特大ビールカップ)と不織布お茶パックは、100円ショップのダイソーで購入。
この2つのアイテムは、ごみ処理用に使います。
冷凍赤虫を解凍した際の水や食べ残しの赤虫をプラコップに1時的に入れて、エサやり終了後に洗面所に持っていきます。カップには食べ残しの赤虫や水槽内のごみも入っているの、お茶パックでゴミを越しながら水を捨てています。
お茶パックは100円で85枚なので1枚約1.2円です。プラコップは毎回きれいに洗って再利用しています。
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我が家の冷凍赤虫はこの2種類
【富城物産】天然冷凍アカムシ100g | 【キョーリン】クリーン赤虫ミニキューブ40g |
ネット最安値1シート150円 | ネット最安値:248円 |
1キューブ目安:2.8g・4.2円 | 1キューブ目安:1.25g・7.75円 |
※ネット最安値:価格.com調べ。1シート分の値段でクール便の送料を含めない税込み価格です。(2020/2/21現在)
我が家でアベニパファーたちにあげたことがある冷凍赤虫は、富城物産の天然冷凍アカムシとキョーリンのクリーン赤虫ミニキューブです。
2020年の2月まで富城の赤虫をあげていましたが、1キューブ2.8gだとアベニーたちには量が多いので奮発してキョーリンのクリーン赤虫ミニキューブにかえてみました。
どちらの赤虫もアベニーたちは変わりなく食べています。キョーリンの赤虫をあげた翌日に富城をあげる実験もしましたが、とくに変わらず食べていました。
2つの冷凍赤虫レビューはまた後日記事で紹介しますね。ちなみに、赤虫選びのあれこれを知りたい場合にはこちらの記事がおすすめです。
では、お待たせいたしました。いよいよ我が家の赤虫のあげ方大公開です。コツやポイントも紹介していきますね。
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我が家の赤虫の与え方はこの7ステップ
STEP1:冷凍赤虫をミニカップに入れる
冷凍赤虫1キューブをミニカップに出します。
ポイント1:冷凍赤虫は1キューブにカットして保存
冷凍赤虫は1キューブサイズにハサミでカットして保存しておくと使わない他の赤虫が解けてしまうのを防げます。特に1キューブの容量が少ない赤虫の場合、解けるのも早いのでカットしておくことをお勧めします。
ちなみに、1シートのまま押し出すとうまくカップに入らなかったり、下の右側の写真のように開封したくないキューブが少し開いてしまったりします。
1キューブずつカットする妙案を知るまでは1シートで無駄に頑張っていました。
ポイント2:冷凍赤虫に素手で触らない
赤虫をカップに入れる際は手が触れないように気をつけましょう。理由は手の雑菌が赤虫に付かないようにするためです。雑菌処理した冷凍赤虫を選んでも手でべたべたさわっていたら意味がありません。
写真を撮ったので片手ですが、普通に両手でプチっと中身を押し出します。
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STEP2:飼育水(水槽の水)をミニカップに入れる
水道水を入れる方もいますが私はめんどくさがりなので飼育水(水槽の水)を入れています。アクアショップの店長さんもそれでOKといってました。
飼育水なら塩素(カルキ)も入らないですし、我が家は水温を28度にしているので水より早く解かせます。
STEP3:スポイトで赤虫をつついたり回して解凍する
カップに飼育水(水槽の水)をいれたら、スポイトでつついたりクルクル回したりしながら、赤虫を解凍していきます。
上の写真はキョーリンのクリーン赤虫ミニキューブ。1キューブ1.25gなので1分くらいですぐに解けます。
富城の天然アカムシだと1キューブ2.8gなのでちょっと時間がかかります。とは言え2~3分です。
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STEP4:茶こしに移し替えて水を捨てる
赤虫を解凍した際に使った水にはゴミや油分が含まれるので1度捨てます。この時にプラコップが活躍します。解凍水をプラコップに一時的に入れてエサやり終了後に流しに持っていきます。
茶こしに移し替えるのが面倒な場合は、スポイトで赤虫を押さながらミニカップから直接プラコップに解凍水を捨ててもOKです。
私も面倒な時は茶こしを使わないことがあります。ただ、赤虫が流れ出ないように気を遣うより、茶こしを使っってザバッっと水を捨てた方が結果的には早い気がします。
ポイント:解凍水は必ず捨てる
冷凍赤虫を解凍した際に溶け出す油分は水質悪化の元になります。解凍した際の水を捨てずにそのままスポイトで吸い上げて水槽に入れてしまうと、水面に油膜が浮かんだりコケの増殖を促進する原因になります。
ちょっと面倒くさいですが必ず解凍した際の水は捨てましょう。
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STEP5:新たに飼育水を入れてスポイトで吸い上げる
解凍時の水を捨てたら茶こしをミニカップにのせて、改めて飼育水(水槽の水)を入れ、スポイトで赤虫を吸い上げます。
追加情報
上の方法がめんどくさくなってしまったので、今は茶こしを水槽に入れてスポイトで吸い出しています。
↓茶こしはこんな感じで水槽に入れます。誤って赤虫を溢れ出さないように注意です。
気の早い子は、茶こしを突っついて赤虫を食べようとします。
STEP6:水槽のエサ皿に入れる
スポイトで赤虫を吸い上げたら、そのまま水槽内のエサ皿に入れます。
この時に待ちきれないせっかちアベニーがスポイトの中の赤虫を食べようとつついてきてとてもかわいいです。
また、赤虫にも体積の違いか、よく沈む赤虫と浮いてしまう赤虫があります。浮いてしまう赤虫は、なかなかスポイトの外に出すのが難しいです。
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ポイント1:水圧で赤虫をまき散らさないように注意
赤虫を2回分けて入れるときやスポイトに残った赤虫を外に出そうと押し出す際には、水圧で最初に入れた赤虫をまき散らさないように注意しましょう。
私は時々ミスってせっかくお皿に入れた赤虫を水圧でまき散らしてしまいます。赤虫をまき散らした現場写真、ご査収ください。
ポイント2:スポイトもこまめに掃除
この写真のスポイトは結構汚れてしまってるのですが、白くもやっとしているのは赤虫の油分です。
これは赤虫の油分の存在を知る前に解凍した水を捨てずにそのままスポイトで吸っていたころに油分がこびりついてしまった状態です。
このようにスポイト内が油分で汚れたり、赤虫がはりついてしまったときにはブラシで掃除をしています。スポイト掃除にはこちらを使っています。
実は、このブラシセットを買う前にいくつか100円ショップをめぐって、スポイト掃除にちょうどいいブラシが売っていなか探してみたのですが、残念ながら長さのあるブラシは見つかりませんでした。
100均で探すのをあきらめて、GEXさんのブラシ「パイプクリーナーブラシ2本セット」を買ったわけです。スポイトと同じメーカーから出ているのでサイズぴったりで使いやすいです。
油膜もきれいに取れて透明感が戻ってきます!
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STEP7:20分~1時間後に余っている赤虫を吸い上げて処分する
冷凍赤虫に限らず、エサの食べ残しは水質悪化の原因になるので、アベニーやタンクメイトたちが餌場から離れた際に余っているエサがあればスポイトで吸い上げて処分します。
アベニーたちの様子にもよりますが、早いとエサを置いてから20分後くらい、長いと1時間後に吸い上げています。
※水質を悪化させたくなければ5~10分でエサを吸い上げましょう。我が家は飼育数と種類が多いので長めの時間をおいています。
ここまでが我が家のエサやりタイムです。
残す量は日によってまちまちで、ミニサイズの赤虫をあげてもたくさん残るときもあれば、すぐに無くなる日もあります。
私たちも毎日食欲が違うように、アベニーたちも違うようです。特に朝は目が覚めてから間もないせいか、残す量が多い気がします。
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我が家のエサやりの回数と時間帯
我が家のエサやりタイムは1日2回です。
平日はだいたい朝8時が朝ご飯、19時が夜ご飯タイムです。仕事から帰ると19匹のアベニーさんたちがソワソワしながらエサ場に集まってきます。
めっちゃかわいくて疲れが吹っ飛びます!
ちなみに朝はアベニーたちは寝ぼけているせいか全体的にゆっくり集まってきます。一部勢いがいい子もいますが。
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1匹のアベニーが食べる量(本数)は?
1匹のアベニーパファーが食べる赤虫の量はだいたい2~3本です。
(追加情報:体長3cmになった我が家の1番の食いしん坊は1回で7本食べました)
ちなみに我が家のアベニーたちは2割が赤虫派、残り8割がクリルグラニュール派です。両方食べてる子もいますが。
※クリルグラニュールは残念ながら廃盤になってしまましたね。
代用品をお探しの方はこちらの記事を参考にしてください。
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【終わりに】アベニーの様子を見ながら臨機応変に!
さて、我が家の冷凍赤虫のあげ方は何か参考になりましたでしょうか。
アベニーパファーたちは、他の熱帯魚にくらべると個々の性格が大きく違うので、様子を見ながらベストなエサやり方法をみつけてくださいね。
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