白点病(はくてんびょう)は、アベニーパファー飼育者に限らず全てのアクアリストが最も恐れる観賞魚の病気といっていいくらい、かかって欲しくない病気NO1!です。
今回は、アベニーパファーがかかる主な病気9種から「白点病」をピックアップして解説していきますね。
幸いなことに我が家では1度も白点病が出ていません。なので、実体験からのアドバイスはできませんが、自分自身が疑問だったことを文献などでいろいろ調べたうえで、かみ砕いてわかりやすく解説していくので、読んで参考にしていただければと思います。
なお、白点病は淡水魚と海水魚では原因が異なり、今回は淡水フグのアベニーパファー向けの記事なので淡水魚の白点病解説になります。
これからアベニーパファーを飼おうと思ってる方も、今まさに白点病に悩んでいる方にもお役に立てれば幸いです。
白点病はこんな病気!
白点病の原因と症状
白点病は、細菌ではなく寄生虫が原因で起こる病気です。
寄生虫が白い点にみえることから「白点病」と呼ばれます。
前述しましたが淡水魚と海水魚では原因となる寄生虫が異なります。海水魚の白点病と区別するために白点病には「イクチオフチリウス症」と言う別名があります。
淡水魚がかかる白点病は、寄生虫の中でも繊毛中(せんもうちゅう)である「ウオノカイセンチュウ」が体に寄生することで発生します。名前が長いのでここから先は「白点虫」と簡略化して書きますね。
白点虫は最初は目視できないほど小さく、アベニーパファーに寄生したとき(成虫になったとき)に約1mmくらいの大きさになり気づくことができます。
最初はアベニーパファーの尾ヒレの先などに白い立体的な白い点(白点虫)が1~2個みられ、そのまま対処せずにいると白い粒々(白点虫)があっという間に全身にが広がります。
下の写真はかなり末期の状態です。
白点病の恐ろしさ
白点虫の恐ろしいところは2点あります。
- 皮膚に食い込んで栄養を吸い取る
- 水槽内の白点虫を全滅させないと終わらない
白点虫は寄生した魚の皮膚に食い込んで栄養を吸い取ります。なので、白点病になったアベニーパファーは体を岩や底砂、水草に擦り付けてはがそうとします。
白点病が進行してしまうと、皮膚はボロボロになり衰弱して天に召されてしまいます。
アベニーパファーは、大人になっても3cmと非常に小さく、白点虫に寄生されたらひとたまりもありません。体が大きい他の観賞魚が寄生されるよりもダメージが大きいです。
また、白点虫は水槽内で繁殖をくりかえすので、全滅させないとこの恐怖から解放されません。飼育者の精神的ダメージがでかい病気ですね。
この全滅させないと終わらない点がアクアリストが最も恐れる理由です。
とはいえ、早期発見、早期に適切な対処ができれば救うことができる病気ではあります。
また、白点虫が活発にならない水槽環境を作って予防することもできます。
ただ、アベニーパファーの場合、体が小さいのでかかってしまったらかなり素早い対処が必要です。事前に知識をつけてよく観察してあげることが大事ですね。
白点病が起こりやすい時
水槽内に白点虫が存在し水温の急激な低下(3度以上)や水温の上下の変化、水質の悪化などでアベニーの抵抗力が落ちたときに発症することが多い病気です。
ヒーターを外した春から初夏に急に寒い日があって夜などに水温が予想外に下がったときに発病しやすくなってしまう傾向があります。
ただ、白点病の原因である白点虫は水温が6~25度で繁殖するので、熱帯魚のアベニーパファーであれば基本的には水温26度以上で飼育しているので起こりにくいと言えば起こりにくいです。
とはいえ、ヒーターを26度に設定していると水替えや気候の変化ですぐに25度以下になるので、日頃の水温を高めに設定する必要があります。(予防方法で具体的に解説)
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白点病の予防方法(予防策)
とにかく体の小さいアベニーパファーは病気にさせないことが何より重要です。
飼育者としてできる限りの予防策に努めましょう!
予防1.新しくお迎えする子はトリートメントをしっかり
白点病は多くの場合、新しくお迎えした魚から水槽内に持ち込まれます。アベニーパファーだけでなく、タンクメイトをお迎えするときも注意が必要です。
ただ単に「水合わせ」をして水槽に投入するのではなく、トリートメント期間を設けたり、メイン水槽に入れる前によく観察することが重要です。
トリートメントとは、メインの水槽とは別の水槽で1~2週間、病気などが発生しないか様子を見ることです。
トリートメントがどうしても手間であれば、しっかりトリートメントや出荷時のチェックをしてくれる信頼のおけるショップから購入しましょう。私はめんどくさがりなのでトリートメントをしないで水槽に入れますが、信頼のおけるお店からお迎えしています。
予防2.水温を28度で一定に保つ
白点虫は水温25℃以下で発生するので、高めの水温を保持することが予防につながります。28~30度が白点虫の増殖を抑えることがでる温度と言われています。
仲良しのアクアリウムショップの店長さんが「白点病予防のためにお店では28度に設定している」と言っていたので、我が家でもヒーターを28度に設定しています。
我が家ではメインの60㎝水槽はGEXさんの「セーフカバーナビパックSH300」、サブの25cmキューブ水槽は同じくGEXさんの「NEWセーフカバー ヒートナビ80」を使っています。
とはいえ、ぴったり28度にはならないので水温計を見ると27~28度の間を行き来している状態です。(我が家のメイン水槽にはデジタルとアナログ2種類の水温計を設置しています)
ヒーターの種類や違いがよく分からない方はあとで↓こちらも読んでみてください。
ちなみに水温が3度変わるとアベニーパファーたちには相当な負担なので、冬場の水やりは気をつけましょう。水温をはかってからカルキ抜きしたお水を投入てあげてください。
アベニーパファーと一緒に飼育しているタンクメイトに高温が苦手な子がいる場合26度以上で可能な温度にしてあげましょう。これからタンクメイトを選ぶ場合は、アベニーパファーと相性がよく、高温に強い子がいいですね。
我が家でアベニーと混泳させてる子は↓こちらの記事で紹介しています。
ヒーターは消耗品で壊れるものなので、いつ壊れてもいいように家に予備を用意しておくことがおすすめです。特に冬場にヒーターが壊れたら最悪です!
予防3:アベニーの餌に気を配って体力UPをはかる
白点虫に寄生されるときはアベニーパファーたちが弱ったときです。また、万が一寄生されたときに体力のない子では回復が難しくなります。
なので毎日の食事、エサを安ものにしないでビタミン・ミネラルがとれるものにしてあげましょう。
アベニーパファーの餌の代表格「冷凍赤虫」もビタミン入りのものとただの赤虫があり、殺菌されて寄生虫などが混じらないようにしてあるものと、どのように冷凍されているか不明なのまであります。ピンキリです!
我が家も最初はお安い冷凍赤虫をあげていましたが、病気になる子を減らしたかったのでしっかり殺菌されていてビタミンも配合されているキョーリンさんの「クリーン赤虫ミニキューブ」に変えました。
なお、赤虫の違いがよく分からない方は↓こちらの記事をご覧ください。
また、他の記事でも頻繁にお伝えしていますが、アベニーパファーに限らずお魚たちはエラからも栄養を吸収しています。
なので水槽に栄養剤を投入して、エラからも栄養を吸収できるようにしたあげましょう。
我が家で愛用しているのは、アクアシステムさんの「ミネラルバランス」です。業務用サイズも売られてるくらいなので、プロも認める栄養剤ですね!
エサ代はケチらずにいる方が、可愛いアベニーパファーたちと長く一緒にいられますよ!
とはいえ、アベニーグッズの費用を抑えたい気持ちは私も分かります。
飼育グッズの費用を抑える方法(裏技)を↓こちらの記事で紹介してるので気になる方は読んでみてください。
予防4:水替え時の水温に気を配る
前述したように白点病が起こりやすいときは水温の急激な変化や水温の上下があるときでしたね。
水替えは週に1回1/3を入れ替えますが、小さな水槽で飼育している場合新しく入れる水の温度が大きく影響します。
夏は水道の水自体が暖かくなりますし、逆に冬はキンキンに冷えた水になります。しっかり温度をはかってカルキ抜きをしてから水槽に投入しましょう!
予防の番外編 魚がイキイキする魔法の底砂「ネイチャーサンド」を使う
これは、予算を避ける方だけができることですが、アクアリウムの玄人をうならせる底砂「ネイチャーサンド」を使うと、魚たちの肌につやが出て元気になります。
ネイチャーサンドは8㎏で5,478円(税込)とかなりお高いうえに、年に2回くらい不定期で数店舗でしか販売されない幻のような底砂です。
どこの砂なのかは企業秘密で、なんで魚が元気になるのかも不明なのですが、とにかく魚の調子がいいと玄人に人気の底砂です。知る人ぞ知る逸品と言う感じですね。
8kgのネイチャーサンド |
ネイチャーサンドを敷いた後 |
大小さまざまな形の砂が混ざっているのが特徴です |
我が家では、すでにお伝えしたアクアシステムさんの「ミネラルバランス」を使ってから天に召されるアベニーの数がグッと減りましたが、2020年の6月に底砂を「ネイチャーサンド」に変えてからさらに天に召される子がグッと減りました。ちなみに、ネーチャーサンドをてにいれるまで半年ほど待ちましました。
私がネイチャーサンドを購入したお店はJR阿佐ヶ谷駅近くにある「あくあしょっぷ石と泉」さんです。あくあしょっぷ石と泉さんのネイチャーサンドの販売ページはこちらです。
気になった方は、お店に入荷時期など問い合わせてみてください。
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白点病の見つけ方
見つけ方
全ての病気に共通しますが、とにかく日々観察することしか病気の発見はできません。
エサやりの時間だけでなく日々、泳ぎ方や食欲、行動範囲などよく観察することで病気の早期発見につながります。
とにかく体が小さなアベニーパファーが白点病で天に召されないためには、早期発見が第一です。
見るポイント:こんな行動を見かけたら注意!
1.体をこすりつけてかゆがる
アベニーパファーたちが、レイアウト用の岩や水草、砂底などに体をすりつける、痒がる様子を見かけたら注意が必要です。
とはいえ、この段階ではまだ白点病とは判断できません。
特に、水替えをした後に体を擦り付けているのであれば次の2点が考えられます。
- 水質の変化によって体を覆う粘膜が不安定な状態になってかゆがる
- 底砂から舞い上がった常駐菌が体表についてかゆがる
水替えをしていないのに痒がる場合はも水質悪化により体を覆う粘膜が不安定になっている可能性があります。
たた、水替え翌日もかゆがったり、水替えしてしばらくたってから突然かゆがるようなら病気を疑って経過観察するか、水槽内のバクテリアに影響がでない薬を早めに投入します。
ちなみに我が家では、アベニーパファーがかゆがるのは水替え後で、その他の時に底砂で生活するタンクメイトのコリドラスピグミーやバンブルビーフィッシュ(バンブルビーゴビー)が痒がるときの方が多くあります。
あまりにかゆがるこの数が多かったり、頻度が高い時には早期治療として観賞魚用の治療薬「ヒコサンZ(マラカイトグリーン液)」を投入します。とはいえ、頻繁に薬を入れるのはアベニーたちにも負担なので様子をしっかり観察します。
ヒコサンZは白点病・尾ぐされ症状、水カビ病用のお薬で、水槽内のバクテリアやエビにも影響しないので愛用しています。
2.じっとしていることが多い
これまでに元気に泳いでいた子が、昼間から底砂の上や水草などの上でじっとしている、または水槽の隅でじっとしていることが多いようなら注意が必要です。特にエサの時間になってもでて来なかったら、体に白い点がないかチェックしましょう。
白点病でなくても他の病気になっていることもあります。
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白点病の見分け方
はじめてアベニーを飼育する場合、「白い点々=白点病」と思っていると早とちりになることがあります。アベニーパファーの柄を白点病を勘違いしたり、ゴミの付着を白点病と勘違いしないように見分け方も参考にしてください。
白点虫と模様の違い
アベニーパファーの柄は千差万別で、白い小さな点々みたいな柄を持つ子もいます。
また、砂底の色によって体の色も変化します。この時に今まで気づかなかった元々の白い点々柄がよく分かるようになることもありますし、成長とともに柄が少し変わったりもします。
また、しっぽにもうっすら白い点がある子もいます。
白点病なのかただの模様なのかの見分け方は「立体」か「平面」かだと思ってください。とはいえ、100%絶対とは言えないので目安にしていただければと思います。
前述したように白点虫は目視できる時には球体なので立体感があります。
逆にアベニーパファーの模様は平面的になります。
↓白い点々模様のアベニー(黒い模様の中にある白い点は平面で模様) |
↓尾ヒレにうっすら白い点のあるアベニー(白い点は平面で模様) |
↓白点病のアベニー(白い丸が立体で白点虫) |
アベニーパファーの模様の種類に興味がある方は↓こちらの記事も読んで見てください。
白点虫とゴミの違い
これは結構難しいのですが、アベニーが体をかゆがる様子も見せず、泳いでいる間に取れたらゴミの可能性が高いです。
ですが、白点虫も泳いでる途中で剥がれ落ちることもあるようなので、1個白い立体物がくっついたアベニーが見つかったときには次の2つを行いましょう。
- 他の子にも白い立体物がついていないか確認
→他の子にもついているなら白点病の可能性を疑って治療スタート - 他の子についてなければ2日くらいで増えて行かないかよく観察
→増えたら白点病の可能性を疑って治療スタート
本当なら白い点がついている子をすぐに隔離して観察をしたいところですが、アベニーパファーは環境の変化に強いストレスを感じて、拒食症を発動することがあるのであまり慌てて隔離しないことをお勧めします。
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白点病に対処するための基礎知識
他の病気解説では仕組みまで解説はしませんが、白点病を治療するには病気の仕組み、白点虫のライフサイクル(寄生と繁殖)を知っておかなくてはいけません。
白点虫のライフサイクル
白点虫は次のようなステップでライフサイクルを刻んでいます。
STEP1 | 魚に寄生する(この規制しているときの状態を「栄養体」とよぶ) |
STEP2 | 充分に成長すると魚の体を離れて水槽内を浮遊する |
STEP3 | しばらくすると泳ぐ力を失って水底に沈む。 底砂に付着し外側を厚い膜で覆われた「シスト」と呼ばれる状態になる |
STEP4 | 「シスト」の状態で細胞分裂を行い白点虫の子ども「仔虫(しちゅう)」を生産する(1日に数百から数千個) |
STEP5 | 数百から数千個の「仔虫」が「シスト」を破って寄生するために泳ぎ出す 仔虫の寿命は約一日で、この間に寄生できないと死滅する |
この5ステップのうち、STEP1(STEP5)の魚に寄生しているとき、STEP3の「シスト」の状態の時には薬が効きにくく、白点病を撃退することができません。
上記の表にある赤い文字のタイミングが薬で撃退できるタイミングです。
アベニーパファーの体に白点虫が寄生してしまったら、STEP2の体を離れるタイミングまでアベニー持ちこたえていただかないといけないのです。
そして、水槽内にいるSTEP4の「仔虫(しちゅう)」を薬で撃退して全滅させる必要があるのです。
上の表をイラストで示すと下の画像のようになります。
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白点病おすすめ治療薬(症状別)
白点病用の治療薬選びの注意点
白点病には「マラカイトグリーン液」「メチレンブルー液」などの色素剤が有効です。
専門用語は難しいので、治療対象に「白点病」と書かれていればOKです。
ただ、薬選びには3つの注意点があります。
- 淡水用の白点病治療薬を選ぶ
→白点病は淡水と海水で原因となる寄生虫の種類が異なるため - 水槽内の有効なバクテリアやエビなどに影響するのかしないかを確認
→薬によっては水槽内の有効なバクテリア(ろ過バクテリア)やエビを死滅させる強いものがあるのでどちらの薬かで使い方が変わります - 病状に合った治療薬を選ぶ
→「初期から中期の症状」と「重症化」したときでは効く薬が違います
初期から中期の症状の白点病にお勧めの治療薬
キンコウ物産さんの「ヒコサンZ」がおすすめです。アベニーパファーがかかりやすい「水カビ病」にも使えておすすめです。我が家でも実際に使っています。
重症化して白点病にお勧めの治療薬
重症化してしまったら最初に殺菌薬の「グリーンFゴールド顆粒」を使って、1週間たっても治らなかったら上位互換の「エルバージュエース」を使います。
【日本動物薬品(ニチドウ)】 グリーンFゴールド顆粒 6g(2g×3包)
【日本動物薬品(ニチドウ)】エルバージュエース 2g (0.5g×4)
こちらの薬は、水槽内の有効なバクテリア(ろ過バクテリア)の一部も殺菌してしまうので注意してください。
重症化しているアベニー以外にも水槽にいるアベニーたちの治療(残っている白点虫の退治)が必要なので、初期~中期用の「ヒコサンZ」も必要です。
白点病の場合、病気に気づいてから薬を購入していては手遅れになるので、事前に薬は準備しておきましょう。我が家では今回紹介した3つの薬を常備しています。「グリーンFゴールド顆粒」「エルバージュエース」は未開封のままで済んでいます!
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白点病の治療方法(治療手順)
白点病が発生してしまったら専用の薬を使って次の手順で治療します。
白点病が初期~中期の症状の場合
初期とは体を岩や砂底にこすりつけてかゆがるところから白点が1~2個くらいが目安です。
STEP1:白点病で天に召された子がいたら早急に水槽から取り出す
→白点虫は寄生した魚が天に召されると体を離れて子どもをつくる行動に移るため早急さが重要です
STEP2:水温を確認してヒーターの設定温度を28度にする
→白点虫にとっての適正温度が25度以下なので水温をあげて寄生しにくくします
※飼育水槽が小さい場合には一気に温度が上がらないように注意
STEP3:水槽内のバクテリアに影響しない白点病用の治療薬を水槽に投入
→用法容量を守って投与
※白点虫がアベニーの体を離れるまでの期間やシストから子どもの「仔虫」が出るまでには時間がかかるので水槽内の白点虫を全滅させるには長期戦になると思っておきましょう
※フィルターの素材に白点虫がいることもあるので新しいものにかえましょう。
白点病は我が家でかかった子がいないので、プロの方が治療方法を書いているサイトも紹介しておきますね。ただ、アベニーパファー専用ではなく熱帯魚全般の内容として書かれています。
現役プロアクアリストの轟 元気さんの記事「【お魚の病気】白点病の治療法 初期、中期症状の治療方法」
白点病の治療方法を調べると水槽内で蔓延していないなら、白点病の子を隔離して治療と言うことが書かれていますが、白点病の初期から中期くらいの症状であれば個人的にアベニーパファーの隔離はお勧めしません。
理由は2点あります。
- アベニーパファーは環境の変化にストレスを感じやすいので、隔離されたストレスでさらに体力がなくなって病気の悪化につながる
- 小さい容器に対して治療薬の容量をはかるのが難しく、アベニーパファーの負担にななる
これらを考慮したうえで飼育者さんがベストだと思う方法を選択してください。
重症化している場合
こんなことをいうのもなんですが、重症化している場合、アベニーの回復の見込みは低いと覚悟しておきましょう。もちろん、重症化したアベニーの救済にも全力を尽くしてほしいですが、まだ病気にかかってない子を白点病にしないことに集中しましょう。
STEP1:白点病で天に召された子がいたら早急に水槽から取り出す
→白点虫は寄生した魚が天に召されると体を離れて子どもをつくる行動に移るため早急さが重要です
STEP2:水温を確認してヒーターの設定温度を28度にする
→白点虫にとっての適正温度が25度以下なので水温をあげて寄生しにくくします
※飼育水槽が小さい場合には一気に温度が上がらないように注意
STEP3:重症化したアベニーだけ隔離して治療スタート
→用法容量を守って投与
→隔離環境も水温28度になるようにします
STEP4:水槽内のバクテリアに影響しない白点病用の治療薬を水槽に投入
→用法容量を守って投与
※アベニーに寄生していない白点虫の撃退をします
※フィルターの素材に白点虫がいることもあるので新しいものにかえましょう。
白点病は我が家でかかった子がいないので、プロの方が治療方法を書いているサイトも紹介しておきますね。ただ、アベニーパファー専用ではなく熱帯魚全般の内容として書かれています。
現役プロアクアリストの轟 元気さんの記事「【お魚の病気】白点病の治療法 重症の治療法」
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終わりに
さて、白点病について記事を読む前より理解は深まったでしょうか。
これは私個人の思うところなのですが、アベニーパファーをお迎えする前に正しい知識をつけていれば、そうそうかかる病気ではないように思います。
ネットで検索してみてもアベニー飼育者さんのブログで「白点病」の治療レポート記事は全然見つけられませんでした。出てくるのはYahoo!知恵袋での質問か、他の病気の治療レポでしたね。
とにかく、体の小さなバニーパファーは病気にさせないことが何より重要です。
可愛いアベニーたちと楽しい時を過ごせるよう、飼育者としてともに頑張りましょう!
では、素敵なコフグライフを!
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