アベニーパファ―を飼うなら元気で長生きしてくれる子をお迎えしたいですよね。であれば、何も知らないままにアベニーをお迎えするのはちょっと危険!選んだ子によっては、すぐに病気や拒食症で天に召されてしまうことがあります。そんなの悲しいですよね。
今回は実店舗があるアクアリウムショップ(熱帯魚屋)でアベニーパファ―を購入する際のチェックポイントをお伝えします。
ぜひ5つのチェックポイント確認して元気で長生きしてくれる子をお迎えしてくださいね。
1.アベニーパファーの人懐っこさをチェック
チェックする理由
人懐っこい方がいい理由は健康管理のしやすさと飼い主のモチベーション維持のためです。それぞれの理由の詳細は次の通りです。
理由1:円滑な健康管理のため
「アベニー選びで「人懐っこさ」が重要なのは可愛いからだけではない理由」でもお話しましたが、アベニーパファ―は他の熱帯魚よりもよく観察して健康管理をしてあげないといけません。
健康管理のためにアベニーの様子を観察するには、アベニーたちが姿を見せてくれる必要があります。そのために「人懐っこさ」が重要なのです。
怖がりなアベニーたちだと餌の時間も飼い主が水槽から離れないと、餌場にやってこないことがあります。
さらに、水槽のレイアウトによっては「あれ?この水槽誰もいないの??」と思ってしまうほど誰の姿も見えないことがあるのです。我が家の1期生はまさにこれでした(涙)
健康管理のためには水槽内のレイアウトの工夫も必要ですね。
理由2:飼い主のモチベーションのため
アベニーたちのお世話は、朝晩の餌やり、最低1週間に1回、1/3程度の水替え、フィルターや水槽のお掃除、病気になったら治療といろいろあります。
飼育してから1か月くらいは大興奮でお世話ができるかもしれませんが、慣れていけばいくくほど、朝の眠気や仕事帰りや家事の疲れとの戦いが始まります。
そんなときに、飼い主の姿が見えるだけでさささーっと近づいてくるアベニーちゃんたちの姿を見れば疲れもふっとびお世話も頑張れます。
特に人懐っこい子のみが見せてくれる「餌くれダンス」は本当に「マジ天使!!」と叫んで悶絶するぐらい可愛いので、それを見るためにも頑張れます。
もちろん、ダンスをしない子もキュートで愛情を注いでお世話できますが、人懐っこい子と比べてしまえば、人懐っこい子の方がモチベーションを上げてくれます。それが人間ってものですよね。
お店でのチェック方法
人懐っこさはお店でアベニーパファー水槽の前に立てば一目瞭然です。
人懐っこい子は「ひゃっほー!!」という声が聞こえてきそうなくらいうれしそうに近寄ってきます。
水槽にそっと人差し指を当てても逃げずに寄ってくる子たちはかなり人懐っこいです。
我が家の2期生はこうやってチェックしてお迎えしたので、お家の水槽でものすごい勢いで私に近寄ってエサくれダンスを披露してくれました。(この記事を書いてるときには5匹お迎えした2期生が2匹になってしまったので過去形です。)
誰も寄ってこないこともある
お店によっては水槽内のアベニーたちが全然寄ってこないこともあります。その場合には、他のお店にも足を延ばしてみましょう!
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2.アベニーパファーの体格をチェック
チェックする理由
体格をチェックする理由は、やせ型のアベニーはせっかくお迎えしてもすぐに亡くなってしまう可能性が非常に高いからです。
やせ型の子は、他のアベニーとの小競り合いに負けて餌にありつけていないか、すでに拒食や病気をもっている可能性があります。
なので、やせ型よりふっくらした体格のアベニーを選ぶことをお勧めします。
お店でのチェック方法
お店で水槽内のアベニーたちをじっくり観察しましょう。やせ形の特徴とふっくらの特徴を画像で紹介するので、この画像を参考にチェックしてみてください。
やせ型はこんな感じ
縦の幅が狭く、一本の線のような体系がやせ型です。
特におなか周りをよくチェックしてペチャっとしている子はかなりのやせ形です。
なお、繰り返しになりますがやせている理由は次の通りです。
- 体力が落ちていて餌を上手に食べられない
- すでに拒食症
- いじめられやすい(弱い個体で餌にありつけない)
庇護欲に負けない方があとあと気持ちが沈まなくて済む
弱弱しい子を見てしまうと庇護欲が強い方は「私がなんとかしてあげたい」「売れ残っちゃうより私のお家で!」と思うことでしょう。ですが、もともと体が小さいアベニーでさらに体が弱い子の回復劇は、なかなかハードルが高いです。きちんとお別れも覚悟したうえでお迎えしてあげましょう。
どうしても庇護欲が強くて、現在進行形でメンタル的に落ちてる方はこちらの記事も読んでみてください。
ふっくらした体格はこんな感じ
身体が縦にも横にもしっかりサイズ感がある体格自体が大きい子は、しっかり食べている証拠!お店の水槽でたくさんアベニーがいるにもかかわらずふっくらしていることは、アベニーたちの小競り合いにも負けない強さがある証拠!
ふっくらも度を過ぎると病気の可能性が!!
ふっくらしていればしているほどいいというものではありません。
アベニーたちフグは胃がなく、あばら骨もないのであるだけ餌を食べ、食べ過ぎから内臓の病気になる子がいます。
なので、適度にふくよかな子を選んであげましょう。何事もバランスが大切です。
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3.アベニーパファー同士の相性と気性の荒さをチェック
チェックする理由
どうやらアベニーたちにも相性はあるようで必ず同じアベニーを威嚇する子がいます。
また、もともと気性が荒いフグであるアベニーパファーたちが縄張り意識から競り合うのは致し方ないことですが、はじめからあまりにも気が荒い子をお迎えするのは得策ではありません。
気が荒すぎると他の子にかみつき、それが原因でかみつかれた子が病気になったり、他の子が怖がって餌を食べられなくなったりといろいろトラブルのもとになります。
ただ、お家の水槽にお迎えした後に今までおとなしかった子の気性が荒くなることもあるので100%問題なしとはならない覚悟は必要です。
アベニーたちにもボス争いがあり、ボスがどんな性格かによって水槽全体が殺気立ったり、おだやかになったりします。
また、お店で販売されているアベニーたちは体長が1~1.5cmくらいで小さいので、小競り合いの勢いも弱いですが、3㎝に成長するとロケット弾のようにすごい勢いで相手を攻撃することもあります。なので、もともと激しい性格の子はなるべく避ける方が飼育後のトラブルが減ります。
チェックする方法
お店で水槽内のアベニーたちをじっくり観察しましょう。他のアベニーがちょっと近寄っただけですぐに威嚇する子、わざわざ遠くから他のアベニーを攻撃しに向かう子がいないか見ます。
水槽全体を見るのが大変な場合、近づいた時に集まってきたアベニーたちだけ観察しましょう。
また、お迎えする前提で網ですくってもらったアベニーたちの様子を少しの間見させてもらうのもひとつの手です。ただ、別の環境に移されると警戒して他の仲間とちゃっかり協力体制をとる気性の荒い子もいるので、お店の水槽内の様子を見る方がいいでしょう。
我が家のアベニーたちも普段よくケンカをしているのに、大きなレイアウト変更などをしたあとは、協力して水槽内パトロールをしています。
なお、「ブルースポット」と呼ばれる青っぽい斑点柄のあるアベニーパファーは気性が荒い子が多いので避けるのが得策です。
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4.アベニーパファーに病気がないかチェック
チェックする理由
お店にいるアベニーたちのほとんどが海外からの輸入品。長い間ストレス下にさらされてお店にやってきます。ストレス過多の状態はもっとも病気になりやすい状況なです。
そして、病気になったアベニーパファーを回復させるのはなかなか難しく、病気によっては他の元気なアベニーパファーに感染することもあります。
なので、アベニーパファ―がすでに病気になっていないか、同じ水槽内に病気のアベニーがいないかを確認することが重要なのです。
お店でのチェック方法
お店で水槽内のアベニーたちをじっくり観察しましょう。アベニーの病気にも様々な種類がありますが、最低限次の2つをチェックしてみてください。
1.尾びれや体に白い点々がないかチェック(白点病)
アベニーに限らず全ての魚がかかる病気「白点病(はくてんびょう)」になっていないか確認しましょう。
白点病は、尾びれに直系1mm程度の白い斑点が現れ、最終的には体全体が斑点だらけになる病気です。
水槽内のアベニーの尾びれをよく観察し、白い斑点がないか確認しましょう。
2.綿みたいなモワモワがないかチェック(水カビ病)
他のアベニーに噛まれた傷跡から「水カビ病」になっていないか確認しましょう。
水カビ病になると綿みたいにモワモワしたものが、体全体または口の中に広がります。
特に餌の奪い合いをした際に口に噛み傷ができると口の中に綿みたいなカビがつまり、餌が食べられなくてなくなってしまいます。
とくに口元はよく見てあげましょう。
全部は無理でもお迎えしようとすくいあげた子だけはチェック
アベニーは尾びれを閉じたまま泳ぐこともるので、尾びれの観察がうまくできなかったり、水槽の奥の方にいる子の観察が難しいことがあります。
そんな時には、お店の方にお迎えしたいアベニーをすくいあげてもらってから、その子たちだけでも先ほどの2点を確認しましょう。
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5.トリートメント済みかチェック
チェックする理由
入荷後すぐに販売せずにしばらく水槽の中で様子を見ることをトリートメントと言います。
アベニーパファーに限らずお店に入荷したばかりのお魚たちには病気や病原体が潜伏している可能性があります。
トリートメンとなしの場合、アベニーパファーを自宅に連れて帰ってから自宅でトリートメント期間を設ける必要があります。(すでに水槽で魚を飼育している場合、すぐに同じ移送に入れず別水槽で様子を見ることをトリートメントといいます)
お店でのチェック方法
お店の方にトリートメント済みかを確認しましょう。トリートメント済みですか?と聞きにくければ、入荷してからどれくらいたっているか確認しましょう。トリートメント期間はだいたい1~2週間なので入荷後2週間以上たっていていれば安心ですね。
もしも、入荷間もないアベニーと運命の出会いをしてしまったのなら、自宅でトリートメント期間を設けましょう。
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終わりに 後悔しないために
お店で念入りに状態を確認しても、飼育をスタート後に病気にならないとは限りません。
お迎え前に、アベニーたちが健やかに暮らすにはどんなことに注意したらいいのか事前に知識をつけてからお迎えしてあげましょう。
アベニーの飼い主たちの嘆きの多くは「もっと早く知識をつけていたら。。」というものです。私もそのひとりなので、なるべく後悔しなくていいように事前準備をお勧めします。
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