名前に”バンブルビー(Bumblebee)”とマルハナバチ(蜜蜂)の名がつくように黄色と黒のストライプが特徴的なハゼ(ゴビー)の仲間バンブルビーフィッシュ(別名:バンブルビー・ゴビー)。水中でフワフワとホバリングするような泳ぎや壁にぴとっと張り付く姿が可愛く、アベニーパファーやミドリフグのタンクメイト(混泳仲間)としても人気が高い熱帯魚です。
今回はバンブルビーの飼育を検討しているあなたのために、バンブルビーゴビー(フィッシュ)の基本事項について紹介します!目次を開いて気になる項目をご覧くださいませ!
- バンブルビーフィッシュ(ゴビー)の種類は?名前はどれが正解?
- バンブルビー・フィッシュ(ゴビー)購入時の注意点
- バンブルビー・フィッシュ(ゴビー)の生息地は?淡水・汽水・海水のどれで飼育?
- バンブルビー・フィッシュ(ゴビー)の体長(サイズ)はどれくらい?
- バンブルビー・フィッシュ(ゴビー)の寿命はどれくらい?
- バンブルビー・フィッシュ(ゴビー)のお値段はいくら?どこで購入できる?
- バンブルビー・フィッシュ(ゴビー)の餌はなに?
- バンブルビー・フィッシュ(ゴビー)適した水温・水質は?
- バンブルビー・フィッシュ(ゴビー)の飼育は難しい?
- バンブルビー・フィッシュ(ゴビー)の性格は?混泳は可能?
- バンブルビーフィッシュ(ゴビー)のオスとメスの違いは?見分ける方法は?
- バンブルビー・フィッシュ(ゴビー)の産卵方法は?繁殖は簡単?
- バンブルビー・フィッシュ(ゴビー)の飼育に必要なものは?
- まとめ
バンブルビーフィッシュ(ゴビー)の種類は?名前はどれが正解?
アクアリウム初心者さんがバンブルビーについて調べ始めると次のような複数の名前が出てきてまず混乱します。なので、まず最初に種類と名前について整理していきましょう!
【バンブルビーで検索すると出てくる名称】
・バンブルビー・フィッシュ
・バンブルビー・ゴビー
・フレッシュウォータバンブルビー・ゴビー
・フレッシュウォータバンブルビー・フィッシュ
バンブルビーフィッシュ(ゴビー)の種類は大きく分けて2種類!
バンブルビーの種類は大きく分けて2種類だと思ってください。生息地の環境が「汽水」なのか「純淡水」なのかで別れます。名前が4種なのは、ゴビー(=ハゼ)と言うかフィッシュ(=魚)と言うかの違いです。
ちなみに「汽水」とは海水と淡水の混合による低塩分の水のこと。「純淡水」とは淡水のことです。
生息地の環境が「汽水」のバンブルビーがこちら!
バンブルビー・ゴビー(フィッシュ) |
![]() |
ショップでの販売名が「バンブルビーゴビー」または「バンブルビーフィッシュ」で、黒と黄色のシマシマ模様がくっきりしたタイプです。
※今回の記事ではこのタイプのバンブルビーの詳細を解説していきます。
生息地が汽水なので塩分を含んだお水で飼育するのが本来ですが、時に淡水でも飼育可能です。こちらのタイプのバンブルビーを淡水で飼育できるかは、輸入前にどれくらいの塩分濃度のところで暮らしていたか、販売元がどれくらいの塩分濃度で飼育していたかにもよります。これは飼育してみないと何とも言えません。
ちなみに我が家は淡水飼育です。世界最小の淡水フグアベニーパファーと一緒に混泳させています。淡水飼育成功例ですね。

生息地が「純淡水」のバンブルビーがこちら!
フレッシュウォータバンブルビー・ゴビー(フィッシュ) | |
![]() |
![]() |
引用元:未来アクアリウム 楽天市場店 | 引用元:charm 楽天市場店 |
ショップでの販売名は「フレッシュウォーター・バンブルビーゴビー」または「フレッシュウォーター・バンブルビーフィッシュ」。汽水のバンブルビーに比べると黒と黄色の縞々がくっきり分かれてない部分が多いのが特徴です。黄色の発色も薄いです。
こちらのタイプは元々淡水で生活しているので、淡水飼育が可能です。
スポンサーリンク
バンブルビー・フィッシュ(ゴビー)購入時の注意点
先ほど、ハゼのバンブルビーは2種類に分かれるとお伝えしましたが、実は2種の分類はあいまいで、ショップによってはバンブルビーフィッシュ(ゴビー)を淡水飼育で販売している場合や、フレッシュウォータバンブルビーの販売名をバンブルビーフィッシュ(ゴビー)として販売していることもあります。
綺麗な黒と黄色のシマシマにひかれて購入したのになんか違う!とならないように、ショップに確認してから購入するのがおすすめです。
スポンサーリンク
バンブルビー・フィッシュ(ゴビー)の生息地は?淡水・汽水・海水のどれで飼育?
バンブルビー・フィッシュ(ゴビー)は主に東南アジアの汽水域に生息しており、飼育環境は汽水が望ましいですが、場合によっては淡水飼育も可能です。
汽水で飼育する場合は1/3~1/4海水の塩分濃度で飼育します。
我が家は淡水飼育成功例ですが、淡水では調子が悪くなる子(個体)もいるようです。
先ほどお伝え済みですが、淡水で飼育できるかどうかは、輸入前にどれくらいの塩分濃度のところで暮らしていたか、販売元がどれくらいの塩分濃度で飼育していたかにもよります。これは飼育してみないと何とも言えません。生き物飼育の定めですね。
バンブルビー・フィッシュ(ゴビー)の体長(サイズ)はどれくらい?
バンブルビー・フィッシュ(ゴビー)は大人になっても最大3㎝程のとても小さくかわいらしいハゼです。ショップではだいたいサイズが1.5㎝くらいの個体が販売されているようですね。
ちなみに、オスとメスではメスの方が体が大きくなります。
スポンサーリンク
バンブルビー・フィッシュ(ゴビー)の寿命はどれくらい?
バンブルビー・フィッシュ(ゴビー)の寿命は約3年です。
アクアリウムを始めると3年なんてあ!という間なので履かない命ですね。
ただ、これからアクアリウムに初めてチャレンジする方には長すぎず短か過ぎずよい期間だと思います。ちなみに、飽き性の私は寿命が3年の熱帯魚からスタートしました。

スポンサーリンク
バンブルビー・フィッシュ(ゴビー)のお値段はいくら?どこで購入できる?
バンブルビーフィッシュ(ゴビー)の値段(価格)
バンブルビー・フィッシュ(ゴビー)のお値段は記事執筆時にネットショップでこちらの価格で販売されていました。
1匹 | 264円(税込) |
---|---|
3匹 | 830 円(税込) |
4匹 | 1,100円(税込) |
5匹 | 1,320 円(税込) |
1匹当たり税込みで264円~276円くらいですね。
我が家のバンブルビーたちは、2019年12月に4匹1270円(1匹あたり317円)でお迎えしています。
バンブルビーフィッシュ(ゴビー)の販売場所・入荷頻度
主にネットショップが販売場所になります。店頭ではあまり見られない種類です。
ネットショップでも売り切れになっていることがよくあり、入荷頻度も2~3か月に1度くらいのようです。
あまりにおかしな値段でなければ、出会ったときに即お迎え!が良いですね。
スポンサーリンク
バンブルビー・フィッシュ(ゴビー)の餌はなに?

餌は生餌を好みます。検索すると人工餌にはなじみにくいとの記載も多いですが、実際に飼育した感覚からすると割と何でも食べます(食べようとします)。
- 赤虫(冷凍赤虫)
- イトミミズ(冷凍イトミミズ)
- 顆粒餌
- ブラインシュリンプ
などを食べます。
ちなみに、現在我が家では冷凍赤虫(クリーン赤虫ミニキューブ)を与えています。1.5cmに満たないバンブルビーたちも赤虫にがっついています。1匹あたり赤虫を1本~3本くらい食べていますね。
バンブルビー・フィッシュ(ゴビー)適した水温・水質は?
水温 | 22 ~ 26 ℃ |
---|---|
水質(汽水飼育の場合) | 1/5~1/4程度の海水 |
水質(淡水飼育の場合) | 中性~弱アルカリ性 |
※本来バンブルビーフィッシュ(ゴビー)は汽水飼育ですが、本サイトはアベニーパファー専門情報サイトなのでアベニーと混泳させる場合の淡水飼育についても表記しています。
我が家では病気を防ぐために年中27~28度をキープしていますが、元気に過ごしています。1度ヒーターのサーモスタットをつけ忘れて水槽内が34度になってしまった事件があったのですが、それにも耐えて元気に過ごしています。
スポンサーリンク
バンブルビー・フィッシュ(ゴビー)の飼育は難しい?
バンブルビー・フィッシュ(ゴビー)自体は丈夫な熱帯魚なので飼育しやすい生体ですが、汽水で飼育するのはアクアリウム初心者には難しいです。
水槽の水は常に蒸発するので、塩分濃度を一定に保つようにメンテナンスしたり、塩分の計算したりするのが好きな方には向いています。
最初は汽水で飼育をスタートして徐々に塩分濃度を減らして淡水に切り替える方もいるようです。
ただ、我が家のように淡水に慣れてくれればとても飼育は簡単です!
スポンサーリンク
バンブルビー・フィッシュ(ゴビー)の性格は?混泳は可能?

バンブルビーフィッシュ(ゴビー)の性格
バンブルビーゴビーは縄張り意識が強く気性が荒い性格です。
同種同士でも威嚇しますし、混泳している他の魚にも威嚇します。
とはいっても個体差や時期によります。
威嚇は突っつくようなそぶりを見せる、追いかけるなどです。個体によっては噛みつくこともあるようですが、我が家では確認させていません。
ちなみに1番攻撃的になる時期は、オスが卵を守っている間です。
我が家では同じく縄張り意識が強く気性が荒い淡水のミニフグ「アベニーパファー」と混泳させていますが、卵を守っている間は産卵場所にアベニーが近づくと容赦なく追いかけまわします。
その他の時は、混泳している魚に対しての威嚇より同種での威嚇の方がよく見受けられますね。
バンブルビーフィッシュ(ゴビー)の混泳可否
混泳は、個体による!というのが1番ベストな回答になってしまいます。
ツイッターやインスタで検索すると割といろいろな魚と混泳させている方を見かけます。
我が家では淡水で次のメンバーで混泳させていた経験があります。(1番メンバーが多かった時期)
60cm水槽 | バンブルビーゴビー4匹、アベニーパファー18匹、オトシンクルス4匹、オトシンネグロ3匹、コリドラスピグミー10匹、ラスボラ・へテロモルファ6匹、ミナミヌマエビ10匹以上 |
---|
どの魚もバンブルビーフィッシュ(ゴビー)と同じ3cmか、それより少し大きいくらいのサイズなので、バンブルビーたちの威嚇によって命を落とすというような大惨事はありませんでした。

あと、我が家にはアベニーパファーとバンブルビーフィッシュ(ゴビー)の2世だけが25cmスクエア水槽で暮らしていますが、特に困ったことはありません。(2世水槽の内訳は、バンブルビー4匹、アベニーパファー15匹)
バンブルビーフィッシュ(ゴビー)におすすめのタンクメイト(混泳仲間)
バンブルビーフィッシュ(ゴビー)とよく混泳されているのは次の子達ですね。
- 汽水飼育のミドリフグ
- 淡水飼育のミドリフグ(ベトナムの淡水ミドリフグ・完全淡水ミドリフグ)
→2012年以降に流通している淡水域に住むミドリフグ!詳細はこちら - 淡水飼育のアベニーパファー
バンブルビーフィッシュ(ゴビー)のオスとメスの違いは?見分ける方法は?

上の画像の上にいるのがオス、下にいるのがメスです。メスの方がお腹が丸く、全体のサイズが縦にも横にもオスより大きいですが、繁殖する時期になるまではオスメス区別がつきにくいです。
オスは、メスの産卵時期になると体の色が変色します。初めて見たときは病気にでもなったのかとビックリしたものです。イメージとしてはマリオがスターをゲットして無敵になってるときみたいです。
↓こちらの記事で繁殖カラーのオスを紹介しています。

スポンサーリンク
バンブルビー・フィッシュ(ゴビー)の産卵方法は?繁殖は簡単?

バンブルビーフィッシュ(ゴビー)の産卵スタイル
(↑実際に卵を守っているオス。バンブルビーの後ろの白いツブツブが卵)
バンブルビーフィッシュ(ゴビー)の産卵スタイルは「ケーブスポウナー(洞窟産卵)」です。
メスが、流木の穴や隙間、シェルターに卵を産み付けます。そして、孵化するまでオスが卵を守ります。
卵を守っている間のオスはかなり気が荒く攻撃的です。産卵したメスも敵とみなします。
産卵の頻度や繁殖行動から繁殖に至るまでの詳細は↓こちらの記事で紹介しています。

バンブルビーフィッシュ(ゴビー)の繁殖難易度
汽水飼育の場合 | 産卵・繁殖ともに難易度中~高 |
---|---|
淡水飼育の場合 | 産卵は難易度低・繁殖は難易度高 |
※本来バンブルビーフィッシュ(ゴビー)は汽水飼育ですが、本サイトはアベニーパファー専門情報サイトなのでアベニーと混泳させる場合の淡水飼育についても表記しています。
同じ水槽にオスとメスがいれば基本的には自然とカップルが誕生し産卵します。その後稚魚が生まれるのも4~7日間オスがしっかり面倒を見れば孵化します。
ただ、そのあと稚魚が大人になるまでの飼育は、汽水飼育の場合は難しくないと言われており、淡水の場合非常に難しいです。稚魚は汽水じゃないと育たないとも言われています。
我が家では淡水飼育なので、飼育開始から本記事執筆までの約1年5か月の間に何千匹と稚魚が誕生しましたが、大人と同じ形態まで成長したのは5匹だけです。
淡水での稚魚の飼育についてはまた別の記事で紹介しますね。
スポンサーリンク
バンブルビー・フィッシュ(ゴビー)の飼育に必要なものは?
熱帯魚を飼育するときに必要な次のアイテムが最低限必要です。
【汽水飼育・淡水飼育共通】
水槽・ヒーター・フィルター・ライト・シェルター(隠れ家)・カルキ抜き・栄養剤・エサ
【汽水飼育の場合】
サンゴ砂・汽水の素・比重計(汽水測定器)など
【淡水飼育の場合】
底砂
バンブルビー・フィッシュ(ゴビー)独自の必須アイテムと言えばシェルター(隠れ家)ですね。

我が家でいくつかシェルター(隠れ家)アイテムを試しましたが、こちらの土管が産卵もしてくれて、普段も隠れ家に使ってくれるバンブルビーたちのお気に入りアイテムになりました。
「隠れ土管 Mタイプ」を2個(レッドとダークブラウン)60㎝水槽に入れています。
まとめ
さて、バンブルビー・フィッシュ(ゴビー)の基本事項はいかがだったでしょうか。汽水で飼育か、淡水で飼育かで難易度や設備が変わる熱帯魚でしたね。
個人的には、アベニパファーのタンクメイト(混泳仲間)にお勧めです。私もアベニーと一緒に飼いたい!と思った方はショップに問い合わせて、汽水から淡水飼育へと慣れさせてみてはどうでしょうか。(あくまでも自己責任なので自分のせいで熱帯魚が天に召されるショックに耐えられない方はお勧めできませんが。。)
水槽の壁に張り付いたり、水草の上で休憩したり、水槽内をホバリングする姿はほんとにキュートで癒されますよ!
バンブルビーフィッシュ(ゴビー)に関するその他の記事


スポンサーリンク