アベニーパファーが産卵しはじめたとき、アベニー用にはどの産卵箱を買うべきか結構悩みますよね。産卵箱のおすすめ記事を読んでもアベニーパファー向きなのかがわからず、私も最初はすごく迷いました。
ということで、今回はアベニーパファーの稚魚を100匹以上育てた経験から、アベニーパファーの稚魚飼育にはこの産卵箱がベストだ!と思う具体的な製品を紹介し、おすすめする理由も解説していこうと思います。
なお、アベニーパファーの稚魚飼育の詳細は別記事で紹介しています(詳細はこちら)。
アベニーパファーの稚魚飼育におすすめの産卵箱はこれ!
アクアリウムメーカーのスドーさんから出ている「サテライトスリムM」が、アベニーパファーの稚魚飼育にお勧めする産卵箱です。
スドーさんから外掛け式の産卵箱が5種出ていますが、4種使ったうえでアベニーパファーの稚魚飼育には「スリムM」をダントツでおすすめします!
製品基本情報
スドーさんのサテライト スリムMの詳細はこちら!
横幅が21㎝なので小型水槽にも掛けられます。
商品名* | 外掛式多目的飼育ボックス サテライト スリムM (JAN:4974212059049) |
---|---|
サイズ(幅X奥行X高さ) | 21×6×12cm |
容量 | 1L |
希望小売価格 | 2,400円+税 |
*商品名はネットで調べるとまちまちなのでJANコードを記載しておきます。
サイズ違いの製品情報
スドーサテライトスリムMでは大きすぎる!と言う方には同じスドーサテライトシリーズの「スリムS」をお勧めします。こちらはサイズが13×6×12㎝で容量が0.6L、希望小売価格は1,820円+税です。
我が家ではこのサイズも愛用しています。
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アベニーパファーの稚魚飼育用にオススメする理由
お勧め理由はこの4つ!
スドーサテライトMをアベニーパファーの稚魚飼育にお勧めする理由は次の4つです。
- 仕切板で最大3室まで部屋を増やせる
- 仕切板が細かいメッシュで稚魚が通過しない
- 排水口のスリットをメッシュタイプに変えられる
- スリムタイプで場所を取らない
それぞれの理由についてどうしてなのかも解説しますね。
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4つのオススメ理由をそれぞれ解説
1:仕切板で最大3室まで部屋を増やせるのがなぜいいのか
アベニーパファーに限らず他の熱帯魚もそうなのですが、同じ時期に生まれた稚魚でも成長スピードが異なります。成長スピードに合わせて部屋を分けてあげる方が、稚魚の生存率がUPします。
多くの産卵箱が2部屋までしか分けられない中、スドーサテライトスリムMは3室まで分けられるところが非常にGOOD!なのです。しかも、1部屋、2部屋、3部屋に切り替えが可能なのが最高です!
(↑産卵箱の中央の下の方に「=」を縦にしたところがありますがここにも仕切板をさせます。2部屋にするときはここを使います)
アベニーパファーは稚魚であっても気性が荒いので、成長や気性に合わせて部屋を分けてあげないと、天に召される子が増えてしまいます。
アベニーパファーの稚魚の部屋の振り分け基準
アベニーパファーの場合次のような振り分けが必要になります。
- 卵と孵化後約5~8日までの泳がない子
→孵化後しばらくエサも食べず泳がない時期があり、泳ぐ子と別にしないと攻撃される危険性がある - ブラインシュリンプしか食べない体長約1~5mmの子
- 細くて小さな赤虫も食べる体長約5mm~1㎝の子
- 体長約1㎝以上の子
→1㎝以上の子が増えたときには大人とは別の水槽で飼育をするのがよい - エサを食べるのが下手で痩せている子
→産卵箱内でも力関係が発生しエサにありつけない子がやせていきます
→口の形などが変形していてエサが上手に食べれない子もいたりします - 噛み癖のある子
→他のアベニーパファーに噛みつく子だけを集める
(我が家ではガジガジ部屋と呼んでいます)
→対格差があれば体格ごとにさらに分ける
我が家で100匹以上飼育するなかだいたい上記の基準で部屋を分け、ベビーラッシュの時は産卵箱を2個用意して6部屋フル稼働していました。
3部屋に分けられるスドーサテライトスリムMを2個用意しておくのがおすすめですね。
もちろん、親アベニーが少なく、稚魚も少なければそこまで部屋を分けなくていいかもですが、一度産卵が始まると年中生むので、こまめに卵を採取して育てると上記のような部屋分けが必要になってきます。
2.仕切板が細かいメッシュで稚魚が通過しないのがなぜいいのか
アベニーパファーの稚魚はとても小さいので、よくあるスリッド式の仕切り版だと、せっかく部屋を分けてもスリッドから他部屋に移動してしまいます。
その点、スドーサテライトスリムMの仕切り版は細かいメッシュなので、孵化したばかりの稚魚が他の部屋に迷い込むことがありません。
スドーサテライトのメッシュ仕切り版もしっかり下まではめ込まないと、わずかな隙間から隣の部屋に移動することがあります。
仕切り版を差し込む際はしっかり下まで到達したかチェックしましょう!
3.排水口のスリットをメッシュタイプに変えられるのがなぜいいのか
排水口とスリットが何のことかと言うと、産卵箱を水槽に引っ掛けたときに、産卵箱内の水が水槽に流れる場所が排水口、排水口をせき止めるものがスリットです。
スドーサテライトシリーズはスリムM以外も下の絵のように産卵箱内の水を水槽内の水と循環させられる仕様になっています。(実際に循環させるには別売りのエアーとチューブが必要ですが、アベニーパファーの稚魚飼育には不要です。)
この排水口のスリットが下の画像のようなスリットタイプと
細枠 | 太枠 |
下の画像のようなメッシュタイプの3個が付属品としてついていて選べるのです。
最初の画像のスリットだとアベニーパファーの稚魚がラクラクすり抜けてしまうのですが、メッシュタイプだと鉄壁の守りを見せてくれます。
水を循環させないのに、どうしてアベニーパファーが排水口から出るの?と思ったかもですね。
水の循環はさせないのですが、ブラインシュリンプを与える時や水替え時に誤って水量が排水口を超えてしまったりするのです。
我が家では初めて見つけた稚魚がうっかりミスで流水口からメイン水槽に流れてしまったことがあり、それ以来メッシュタイプをつけるようにしています。
なお、スドーサテライトシリーズのスリムMとスリムSだけが最初からこのメッシュタイプが付属していて、その他のシリーズは別途購入する必要があります。
4.スリムタイプで場所を取らないのがなぜいいのか
アベニーパファーのベビーラッシュが起こると先ほどもお伝えしたように産卵箱を2個使うようになります。その際にスドーサテライトスリムMだと、奥行きが約6cmなので水槽に産卵箱を掛けたときの圧迫感が無いのがとても良いのです。
ちなみに、同シリーズのスリムSも奥行きは同じです。
奥行きが6㎝だと冬場にヒーターを入れられるの?と心配かもですが、スドーサテライトスリムMはに入るヒーターがあります。
GEXさんのヒーター「オートヒーターミニSH10」が設置可能です。我が家で愛用しています。
の、水温計は同じくGEXさんの「クリスタル水温計 SS」がオススメ。ピンクとブルーがあります。同じシリーズのSサイズではなくSSが小さくてちょうどいいですよ!
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デメリットもしっかり紹介
アベニーパファーの稚魚飼育用にスドーサテライトスリムMはとってもおすすめなのですが、残念ながらデメリットもあります。
デメリットはこの2つ
スドーサテライトMを使う場合のデメリットは次の2点です。
- 使用しない付属品がある
- 奥行が狭いので洗いにくい
それぞれについて紹介も解説しますね。
デメリット1:使用しない付属品があるとは?
前述した通り、スドーサテライトスリムMに限らず、スドーさんの外掛け産卵箱は全て、メイン水槽の水を産卵箱に循環させることができます。(産卵箱以外にエアーとチューブを購入した場合)
アベニーパファーの稚魚の場合、水を循環させると水流が強すぎて稚魚の負担になるので使用しません。
その場合に、循環用のパイプ類が不要になります。
我が家にはスドーサテライトシリーズが6個あるので未使用のパイプ用の付属品が使われずにたまっています。
デメリット2:奥行が狭いので洗いにくいとは?
スドーサテライトスリムMの奥行約6cmは、お勧めする理由でもあるのですが、産卵箱を洗う時にはデメリットになります。
平均的な成人女性の手のサイズより小さい私でも、産卵箱についたコケを洗う際に苦戦するので手が大きい方だとより苦戦すると思われます。
【メラミンスポンジはNG!】
産卵箱をメラミンスポンジで洗うと細かい傷がつきます。
メラミンスポンジより普通のスポンジで洗うのがおすすめです。
メラミンで傷がつくとスマホで写真を撮るときに透明度が低くなり中の稚魚が綺麗に撮影できなくなります。
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産卵箱は何個持っておくといい?
前述しましたが、可能ならスドーサテライトスリムMを2個持っておくのがおすすめです。
6室フル稼働しない場合は2つをローテションで利用し、6室フル稼働が必要な時は両方使えばOK!
ちなみに我が家では、アベニーパファーだけでなく、タンクメイトのバンブルビーフィッシュ(ゴビー)の稚魚を飼育したり、大人の隔離用に産卵箱が6個あります。
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終わりに
アベニーパファーの稚魚飼育に、スドーサテライトスリムMをお勧めする理由はご理解いただけたでしょうか。
今回スリムMをお勧めしましたが、絶対にこれじゃなきゃダメ!と言うわけではありません。ネットを検索すれば20種近くの産卵箱が見つけられます。ご自身にとってのベストを探してみてください。
調べるのめんどくさい!と言う方は、ぜひスドーサテライトスリムMを使ってみてくださいませ!
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