「水合わせの方法っていろいろあるけど結局アベニーパファーにはどれがいいの?」そんなことを思いながらネット検索をしている方に向けて、アベニーパファーに特化した水合わせ方法を紹介したいと思います。
水合わせ自体が初めての経験だと、せっかくお迎えしたアベニーが自分の知識不足でお亡くなりになってしまったらどうしよう。。と心配でいろいろ調べたくなりますよね。私も初めてアベニーをお迎えしたときはそうでした。
さて、今回は点滴法を使わずに最低限の道具で素早く水合わせをする方法を紹介します。
なお、今回紹介する方法は我が家で3回アベニーパファーをお迎えする中、これが1番いいのでは?とたどり着いた方法です。
水合わせの大前提
1.水槽の立ち上げが終わっていること
水合わせの大前提として、アベニーパファーをお迎えする前に水槽の立ち上げが終わっている必要があります。水槽を立ち上げてから1~2週間が経過してからアベニーはお迎えしてください。
水槽の立ち上げが分からない方はこちらの記事で解説しているので後で確認してくださいませ。
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2.お迎え当日にすぐ開始すること
お迎えしたアベニーパファーは画像のような袋に入れられ、かなりストレスを感じながらやってきます。この袋の中の環境は時間が経つほど悪化していくので素早く水合わせをしてあげることが重要です。
特にネットショップでアベニーを購入した場合には、配達の時間設定をしたうえで、家に届いたらすぐに開封して水合わせができるようにしっかり予定を空けておきましょう。
心配しすぎなくて大丈夫
アベニーパファーの場合、そこまで神経質に水合わせをしなくてもこちらの記事で紹介する方法で次の2つがちゃんと準備できれば大丈夫です。
- 水槽と袋の中の水温が同じになる
- 水槽と袋の中のPh(ペーハー)が0.5以上違わない
もちろん、アベニーパファーにとって快適な水槽環境ができていることと健康で元気なアベニーをお迎えしていることが大前提なのでそこは抑えておいいてくださいね。
とはいっても、生き物に100%はないのでご自身の責任でベストだと思う方法をおこなってくださいませ。
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水合わせ用に準備するアイテム
まずは、アベニーパファーの水合わせに必要なアイテム(道具)をざっと紹介します。どのタイミングで使うのか、具体的にどのアイテムがいいのかは手順の中で解説していきます。
- ハサミ
- 洗濯ばさみ
- スポイト
- バケツor500mlのプラカップ(クリアカップ)
- 網orミニカップ(ゼリーカップ)
- 水質検査紙(試験薬・試験測定器)
- エアレーション一式※
※水合わせのときに⑦のエアレーションはなくても大丈夫です。ただ、ネットで購入をして発送から到着までに1日以上かかる場合にはある方がいいですね。
アベニーパファー水合わせ【基本手順】
まず最初に、最もシンプルな基本手順である3SETPを紹介します。先ほど紹介したアイテムの①~⑥までを使う手順です。
STEP1:水温を合わせる(約30分~1時間)
①水槽に袋ごと投入
まず最初に「袋の中」と「水槽内」の水温が同じになるよう、お迎えしたアベニーパファーが入った袋ごと水槽に入れます。
【ポイント】
・お迎えしたアベニーの袋を入れる前に水槽内の水を減らしておきましょう。
そうしないと水槽から水が溢れて大慌て!なんてことになってしまいます。
水槽に袋を入れた際に水槽内の水流で袋が流れてしまうようであれば、洗濯ばさみで水槽の側面に止めておきましょう。洗濯ばさみは100均商品でOKです。
この状態で、だいたい30分~1時間くらい放置します。
②水温チェック
30分経過したら、袋にハサミで穴をあけ水温計で袋の中の温度を確認しましょう。
次のステップの作業を考えて、3~4cmあけるのでOKです。
水温計は、水合わせ用にわざわざ別のものを用意する必要はありません。水槽内の水温計をいったん取り外して袋の中の水温をはかればOKです。
ちなみに、我が家のアベニーパファー水槽の水温は28度です。白点病になりにくいとされる温度に保っています。
なお、我が家で愛用している水温計はこちら。
水槽内の水温と袋の中の水温が一致していれば次のステップに進みます。同じでなければもう少し水槽内に浮かべておきます。
【ポイント】
・今回は袋に穴が開いているので引き続き浮かべるときは必ず洗濯ばさみで固定しましょう!水流で袋が回転して中の水とアベニーが出てしまっては大変です!
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STEP2:水質を合わせる(約30~40分)
今度は「袋の中」と「水槽内」の水質(pH:酸性・中性・アルカリ性の度合い)が同じになるよう合わせていきます。水質合わせの手順は次の通りです。
①袋の中の水を捨てる
水温がOKになあったら、今度は先ほど開けた穴からスポイトを使って水槽内の水(飼育水)を抜いていきます。
1回に捨てる水の量は袋の水の1/5~1/3程度です。
ちなみに我が家は60cm水槽なのでこちらのスポイトを使っています。
スポイトで吸い出した水はケツか500mlのプラカップ(クリアカップ)に入れて、いっぱいになったら捨てます。
我が家ではまずプラカップに吸い出した水を入れ、一杯になったらバケツに移しています。水合わせが全部終わったらバケツの水を捨てます。プラカップは100円ショップのカップで十分です。
なお、我が家で愛用しているバケツはこちらのジャバラ式のバケツです。
ちなみに、このバケツはお家にお子さんや犬・猫がいる場合、割とそそっかしいタイプの方・床がフローリング以外の場合にはおすすめしません。なぜなら、水が入った状態でちょっとでも上から押してしまうと、ジャバラが縮んで斜めになり大量に水がこぼれてしまうからです。(私自身2回ほど失敗してます。。)
もし、ジャバラが心配なら普通のバケツをご用意ください。
スポイトで何度も水を吸い出すのが面倒であれば、アベニーパファーが出ないように細心の注意をはらって、袋から直接バケツに水を捨ててしまってもOKです。
なお、小さい水槽の場合、先ほど紹介したスポイトの小さい版がおすすめです。我が家には小さい水槽もあるので両方愛用しています。
②水槽内の水を入れる
今度は、捨てた分量と同じ量の水を水槽内から吸い上げて数回にわけて袋に入れていきます。
【ポイント】
水槽を立ち上げて間もないときやお迎えしたアベニーの体が小さいとき(約1cm)は1回で入れる水の量を少なめにして様子をみてください。
捨てた分と同じ量入れ終わったら、そのまま5~10分程度そのまま置いておきます。
③あとは捨てて入れるの繰り返し
後は、袋の中の水を捨てて水槽の水を入れるを3~4回程度繰り返します。作業時間の目安は約30~40分くらいですね。
【ポイント】
水槽内の水を入れるときにはアベニーパファーたちの様子もよく観察します。呼吸が荒くなったり苦しそうにしていないかを確認してください。
④水質をチェック
3~4回水の入れ替えを終えたら水質検査紙(薬・機器)で水槽の中と袋の中のpHが同じか確認します。
ちなみに、我が家はいつも試験紙でpH6.4になっています。
アベニーパファーの場合、何度か水を入れ替えてアベニーの呼吸が早いとか暴れる、元気なく動かないなんてことがなければ、試験紙でのチェックを省いてもOKです。
ただ、初めてアベニーの水合わせをする場合には、いろいろ不安で心配だと思うので気休めかもしれませんが試験紙でチェックすることをオススメします。
我が家で使ってる水質検査紙はこちら。
【ワンポイント】
試験紙の場合、結局のところ目安になってしまうので、1枚の試験紙を縦に半分に切って水槽内と袋内をチェックするのでOKです。
水質が同じになっていれば次のステップに進みます。水質が違うようならまた水の入れ替えとチェックを繰り返します。
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STEP3:水槽に放流(袋の中の水は入れないように)
水質も合わせ終わったら、いよいよ水槽内にアベニーパファーたちを放流します。
袋の中の水はあまり水槽に入れない方がいいのでアベニーパファーを網かミニカップ(ゼリーカップ)ですくって、水槽に移していきます。
【袋の水を入れない理由】
袋の中のお水は長時間濾過されていないのであまりきれいな状態ではありません。有害なアンモニア成分や排せつ物などが袋内には多いので、極力水槽に入れないようします。
水合わせの際に、袋から水槽に移す時にオススメな網はこちら。
やはり全く水のない状態だとアベニーたちの負担が大きくなるので極力お水の中にいられるように配慮してあげるのも大事です。
この水ごとネットもいいのですが、アベニーパファーの場合は網よりも小さなプラカップ(ゼリーカップ)を使った方が楽だったりもします。
我が家ではこんな感じでカップにすくって、水槽に移しています。
このカップは100円ショップのダイソーで購入したこちらのアイテムです。
フタを使うことはぼぼないのですが、このサイズのカップがとっても使いやすくて、餌やりなどでも使っています。
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アベニーパファー水合わせ【我が家の応用編】
STEP2の時にエアレーションと餌を投入
なお、ネットショップでアベニーパファーを購入した場合、水の中の酸素量も減っているので、②のときにエアレーションをしてあげましょう。エアレーションは空気のぶくぶくのことです。
我が家で使っているエアポンプ(空気を出す機器)はこちら。
エアストーンはこちらをリピ買いしています。
エアポンプとエアストーンをつなぐチューブも必要です。こちらがおすすめ。
本来、水合わせ中の熱帯魚に餌はあげないようですが、アベニーパファーたちはすぐにお腹がすくタイプなので私は水合わせ中に、食欲のチェックを兼ねてエサをあげています。
ネットショップで購入した場合、輸送中は何も食べていないのでアベニーたちにとってはかなりつらい状況です。
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STEP3の放流前に産卵箱で様子を観察
水槽内に法流すると、怖がりな子はエサさえ食べに来ないこともあるので、水槽に放流する前に産卵箱に入れて、お迎えしたアベニーの体格や模様などを写真に収めたり、餌の食べ具合、気の強さなどを確認しておくことをお勧めします。
ちなみにこの産卵箱(サテライト)はこちらのアイテムです。
アベニーパファーの産卵とベビー飼育まで考えるならこちらの産卵箱がおすすめ。アベニーの産卵箱についてはまた今度詳しく紹介しますね。
古参アベニーがいる水槽に新参者アベニーを追加は注意
さて、今回この記事を読まれた方はおそらく初めてアベニーをお迎えして水合わせをする方だと思うのですが、今後アベニーを追加投入する際にはちょっと注意が必要です。
古参アベニーが新参者アベニーを追い掛け回していじめることが我が家ではありました。
これについてはまた別の記事で紹介しますね。
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終わりに
さて、アベニーパファーの水合わせ手順はこれでばっちりでしょうか。
どんなに水合わせを慎重にやっても生き物なので見た目からは分からない病気や原因で急に亡くなることもありえます。
そんな時は自分を責めずに、それがアベニーの天命だったのだと一瞬でも出会えたことに感謝して、自然の流れだと思って受け流しましょう。
そうしないとやんちゃで繊細なアベニーパファーを飼い続けていられないです!メンタル持ちません!
アベニーをお迎えする時点で、体格や食欲、狂暴さなどしっかりチェックしておくことが重要です。
それでは、素敵なコフグライフを!