アベニーパファーをお迎えするなら何よりも「人懐っこさ」は重要です。ただ単に懐いて可愛いという理由だけではなく「人懐っこさ」は飼育スタート後のアベニーの寿命を大きく左右する要素になり得るからです。
さて、今回は我が家で「怖がりアベニー」と「人懐っこいアベニー」の両方を飼育した経験から、なぜ「人懐っこさ」が重要なのかをお伝えします。
アベニー選びに人懐っこさが重要な理由
円滑な健康管理をするため
「アベニーパファ―4つの欠点」でもお伝えしていますが、他のアベニーにかみつかれた子が傷が元で病気になったり、何かしらの原因で餌を食べずに拒食症になる子がでたりと健康上のトラブルが発生することがしばしば。
そのため、他の熱帯魚よりもよく観察して早めの対処をしてあげないといけません。
観察するにはアベニーたちが姿を見せてくれる必要があり、そのために「人懐っこさ」が重要なのです。
怖がりで警戒心が強い子だと、いつも水草の影や物陰に隠れてしまい、餌の時間でさえもなかなか表に出てきてくれずまったく観察ができません。
弱り切って初めて姿を現すなんてこともあるのです。
人懐っこさがない怖がりアベニーだとこんなことが!
命を救うチャンスを逃してしまう
毎日観察できれば「様子がちょっとおかしいな」という時期から対処をいろいろ考えることができます。
ですが、飼い主が水槽に近づくだけでピューンと逃げたり、他のアベニーのことが怖くて餌場にも姿を現さないようでは、このサインをキャッチすることができません。
怖がりアベニーが飼い主の前に姿を現すときは「時すでに遅し」で、余命1週間というようなギリギリのラインだったりするのです。
観察して早めに対処できればアベニー側にも薬に耐える体力があります。ですが、弱り切ってからの対処はかなり難しいというのが、これまでの私の経験から言えることです。(このあと悲しいですが我が家の悲しい実例も紹介します)
我が家の悲しい実例
実例1【拒食症】姿を現したときにはやせ細り1週間後には天に召されたアベニー
我が家の初期メンバー(ネット購入組)は8匹いたのですが、2匹が全く表に出てこず、姿を見るようになったときにはやせ細っていました。
このときの飼育環境は45センチ水槽に8匹のアベニーとコリドラスピグミー5匹、シュリンプいっぱい(爆誕して数えられず)の混泳。
いつもは姿を見せない2匹があるときから水面を泳ぐようになり、無知な私は「あれ?水槽の底は窮屈だから水面を住処にしなのかな?」「やせ細ってるけど可愛いな」なんてのんきに思っていました。
このあと2匹は日に日に餌を上手に食べれなくなり、最終的には餌をじっと見るけど食べない日が続き亡くなっていましました。
私の知識不足もあり、この2匹はご飯が食べれないまま1週間たらずで☆になってしまったのでとても後悔しています。(☆は亡くなることでアベニー飼育者がよく使います)
ネット購入組はオーダーしたのが6匹だったのに実は8匹届いていていたことに途中まで気づかなかったことも敗因だと思います。(水合わせ後にちゃんと一匹ずつすくって入れたらよかったと反省。。)
【今の私だったら】
今なら水面を泳いだ段階で隔離はせずにブラインシュリンプを与える作戦を試せたのにと反省しています。隔離されると落ち込んじゃうみたいで、より弱る子が多いです。アベニーは結構人間ににてるなーと感じることが多くあります。
実例2【病気】噛まれた傷から全身水カビ病になったアベニー
実例1の2匹のアベニーの次に、割と体格が良いのに臆病な2匹が他のアベニーにかまれた傷から病気になり、これも気づいた時には重症状態。
「水カビ病」という綿みたいなカビが傷口に生えて最終的には全体に広がるというものです。この2匹も姿を確認したときには末期の全身に綿のような水カビが生えている状態、治療を試みましたが間もなく天に召されてしまいました。
もっと早く変化に気づいてあげていれば違ったかもしれないのにといまでも彼らのことを思い出します。
アベニーの姿を毎日確認できることは長く飼育するためにも重要です。
終わりに とは言ってもやっぱり
我が家の悲しい実例でちょっとしんみりしてしまったと思うので、最後は明るく締めましょう!
人懐っこさは、今回紹介した健康管理面でも重要ですが、やはり懐いてくれるのとくれないのでは飼い主側の喜びの大きさ、モチベーションが変わるのも事実です。
もちろん、我が家にいる初期メンバー(ネット購入組)も「餌くれダンス」はしませんが、いろいろ可愛い姿を見せてくれて「マジ天使!!」です。決して可愛くないわけではありません。
ですが、私の姿をみるだけで近寄ってくる2期生(実店舗購入組)は、水槽の前に行くだけで、一生懸命泳いでこちらに集まってくるのでより一層キュンキュンさせられます。
この可愛さは、体験した飼い主にしかわからないトキメキです。
毎日癒されて元気をもらっています。
可愛いアベニーとのお別れはとても辛いですが、別れも含めて日々アベニーたちは私に色々な気づきや感動を与えてくれます。アベニーと過ごす中でいろいろ成長している実感があります。
アベニーを飼育してみたいと思ってる方は、アベニー飼育の楽しさ・悲しさ・大変さ・嬉しさ、いろいろなことを記事を通して疑似体験してみてください。そして、それでも一緒に暮らしてみたいと思えたなら、ぜひお迎えしてあげてくださいね。
それでは素敵なコフグライフを!