アベニーパファーを飼い始めると縄張り争いのちょっとした小競り合いが噛んだり追い掛け回したりの激しい喧嘩に発展していくことがありますよね。アベニー愛の深い飼い主さんならきっとそんな様子に心を痛めていることでしょう。
ということで、今回は「アベニーパファーが喧嘩ばかりで困った。いったいどうしたらいいの?」「水槽を分けることはできないし。。」と毎日ハラハラヒヤヒヤしながら対処法に困っている飼い主さんのために、強烈な喧嘩が止まない時の対処法を2つ紹介します。
今回紹介する対処法は、我が家のアベニーの喧嘩が絶えずケガを負ったアベニーが次々に天に召された際に、プロに相談して教えてもらったものです。
ちなみに、アベニーが隠れる水草や岩陰などはちゃんと用意しているうえでの対処法です。
【はじめに】自分を責めないで
この記事を読まれてるあなたに最初にお伝えしたいことは「自分を責めないで」ということです。
お家のアベニーたちが毎日毎日喧嘩ばかりだと「自分のお世話の仕方がいけないのかな」「私が力足らずだからこんなことに」と自分を責めてしまいがち。特にアクアリウム初心者だったらなおさらですね。
私もアベニーたちが喧嘩ばかりで噛まれたアベニーが次々天に召された時期は、自分を責めて夢でうなされたことがありました。
現在進行形でメンタルをやられてしまっている飼い主さんはこちらの記事も読んでみてください。
では、アベニーパファーの喧嘩が止まないときの対処法2つをお伝えしていきましょう。
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【対処法1】狂暴なアベニーを隔離してへこませる
狂暴なアベニーを隔離してへこませるとは?
第1の対処法は「狂暴なアベニーを隔離してへこませる」です。なかなか強烈な字面ですよね。
多くの飼い主さんが攻撃される側の弱い子を隔離しますが実は逆!狂暴な子を隔離するのです。
アベニーはなかなかメンタルが弱く隔離されると落ち込みます。弱い子を隔離してしまうとさらに弱る傾向があります。なので、狂暴な子を隔離していったんへこませます。
隔離されて落ち込んだ子を開放すると少しはおとなしくなるという戦法ですね。
ただ、この方法は根本解決にはならずその場しのぎにはなってしまいます。ですが、最初に1度試してみるといい方法です。
▼餌をくわえているのが我が家で1番噛み癖のある子、プリンセス(メス)です。
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具体的にはこうします
具体的な隔離方法は、産卵箱(サテライト)を用意して狂暴な子を入れます。
産卵箱(サテライト)は卵や稚魚を隔離する小さなケースです。具体的には下の画像にある透明なケースですね。(産卵箱選びについてはまた別途詳しく書きまね。)
【日本動物薬品(ニチドウ)】 産卵ケース(ベビーボックス・プラス) |
【水作】 産卵箱(フロートボックス) |
隔離されたアベニーは一所懸命に外に出ようと暴れたり、餌を食べないストライキをしてきます。飼い主としては見ていると辛くなりますがグッと我慢です。
ただ、隔離中にあまりにも餌を食べないときは拒食症になる可能性もあるので注意も必要です。
▼隔離されて激オコ大暴れをした後に撃沈中の白ごまちゃん。好物のクリルグラニュールを拒否しています。
隔離期間は何日とお伝えしたいところですが、隔離したアベニーの様子によって臨機応変に対応が必要なので日数は残念ながらお伝えできません。
あまりに食事を食べなくて拒食症になりそうだったらすぐに開放してあげましょう。
もし、飼い主として暴れたり食事ストをする姿を見るのがあまりに辛ければ、すぐに開放して対処方法2を試してください。
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【対処方法2】アベニーの数を増やしてパワーバランスを変更する
パワーバランスを変更するとは?
第2の対処法は「アベニーの数を増やしてパワーバランスを変更する」です。
アベニーパファーのオスが複数匹いる場合には、必ずボスが決まっていきます。このボスの気性があらく攻撃的だと水槽内は騒然とし、全体の気性が荒くなるのです。
特に水槽内のアベニー全体の数が少なく狂暴なボスがいるともう大変。
そんなときには、水槽内のアベニーパファーの数を増やしてパワーバランスをリセットするのです。
喧嘩が激しいときというのは力関係の強弱が大きく、攻撃する相手が少ない(水槽内の数が少ない)ときなので、全体の数を増やしてアベニーたちが喧嘩するのもばかばかしくなるのを待つか、ボスの交代を待ちます。
ちなみに、アベニーパファーは気が荒いから「水槽内で少なく飼う」というような飼育経験者の情報が多くありますが、プロの話だとそれはあまりお勧めしないとのことでした。
1匹のアベニーに広い空間を与えるより水槽内の力関係の強弱を均す方がポイントのようです。
アクアショップのアベニー水槽を思い出して欲しいのですが、小さな水槽の中にたくさんのアベニーがいますが、そこそこ均衡がたもたれてますよね。
具体的にはこうします
アクアリウムショップに出向いてお迎えするアベニーを選びます。この時に、すでに拒食気味の子や気が荒すぎる子、病気の子は選ばないよう注意が必要です。
また、狂暴なアベニーより幼い子ばかり増やしてもあまり意味がないので、2cmくらいの子をお迎えしましょう。
ショップによって幼いアベニーばかりのところもあるので、お店に行く前に電話をしてある程度長い期間ショップの水槽で過ごしているアベニーがいるか確認するといいですね。
ちなみに、体が大きいイコール強いとは限りません。体は小さくても気が強くボスになる子もいます。
増やす数は、2~3匹投入してもあまり意味がないので水槽内がちょっと過密気味かな?というくらい増やしてしまいます。
お家に連れ帰ったら水合わせをして水槽にいれてあげましょう。これは通常の手順ですね。
さて、ここで重要なことがあります。アベニーを増やしたとしても最初の頃は競り合いが続きます。
ハラハラする気持ちをグッとおさえて、アベニーたちが喧嘩にあきるまで放っておきましょう。
アベニーパファーを飼育するには、アベニーと飼い主の根比べ的なシーンがたびたびありますが、アベニーは闘魚なんだくらいの意識で気持ちを強くアベニーとの時間を楽しみましょう!
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プラスαでできること
アベニーの喧嘩が激しいときに1番心配なのがアベニーたちのケガですよね。
そこで、アベニーたちのミニミニボディを守るための「粘膜保護剤」を水槽に入れてあげましょう。おすすめの粘膜保護剤はこちら!
【ナプコリミテッド】コルドン ノバクアプラス |
【ナプコリミテッド】コルドン・ノバクアプラスの特長
・水道水に含まれる有害なカルキ(塩素)と重金属を無効化します
・強力保護コロイドが魚の粘膜、エラを保護します。
・魚の免疫力を高めウィルス、細菌感染症抑制の効果
・天然イオン溶液が魚のストレスを軽減します。
・各種ビタミンが魚の健康を維持します。
・ポリマーコロイドがバクテリアの繁殖を促します。
・ポリマーコロイドが白濁りの原因を凝集除去します。
・水槽の放つ前の魚に別水槽でコーティング、トリートメントをすることで免疫力を高めます。
(引用元:コルドン・ノバクアプラスパッケージ)
水替え時のカルキ抜きとして使えて、40Lに対して5ml入れるだけでいいとてもコスパがいいアイテムです!473mlで1,100~1350円くらいで購入できます。
我が家ではアベニーたちの追加投入でパワーバランスを変更した後から「コルドン・ノバクアプラス」をカルキ抜きとして使っています。アベニーが病気になったりする率がぐっと減っています。
ちなみに、粘膜保護だけでなくアベニーたちがエラから吸収するビタミンが入っていたり、熱帯魚のストレスを軽減させる作用があることも魅力です。
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終わりに 生き物に100%はありえない
こんなことを言ったら元も子もなくなりそうですが、生き物に絶対(100%)はあり得ません。こちらで紹介した2つの対処法も100%ではないと思ってください。
ただ、熱帯魚について知り尽くしたプロに確認してきた方法なので、今現在困ってる方の一助になればと思いシェアしました。
それでは、素敵なコフグライフを!